「Apple Watch」刷新 皮膚温計測で健康管理、Ultraも
【シリコンバレー=奥平和行】米アップルは7日、腕時計型端末「Apple Watch」を刷新すると発表した。皮膚温を測って女性が健康管理に使えるようにするほか、自動車の衝突事故を検知して通報できる機能を加える。厳しい自然環境下で活動する冒険家やスポーツ選手を対象とした「Ultra」も品ぞろえに加える。
米シリコンバレーの本社で新製品発表会を開いた。新製品の「シリーズ8」はディスプレーの下などに温度センサーを追加し、睡眠時に皮膚温を自動で計測する。加速度センサーなども改良し、乗車中に衝突事故を検知するのに使う。携帯電話のネットワークを活用する製品では日本のソフトバンクを含む各地の通信会社と組み、国際ローミングに対応する。

価格は通常の製品が399ドル(約5万7000円、日本は5万9800円)からとした。衝突検知など新機能の一部を搭載した廉価版「SE」も販売する。SEの最低価格は249ドル(日本は3万7800円)となる。いずれも16日に発売する。
さらに、ケースにチタンを使うなどして耐久性を高めたUltraを品ぞろえに加える。「アクションボタン」を追加して操作性を高め、竜頭を大きくして手袋をした状態などでも使いやすくした。低電力モードを使うと最大で60時間の連続利用が可能となる。価格は799ドル(日本は12万4800円)で23日に発売する。
ワイヤレスヘッドホンの上位機種「AirPods Pro」も刷新する。新型半導体「H2チップ」を搭載し、音声を聞き取りやすくするほか、ノイズ除去機能の性能を従来品の最大2倍に引き上げる。1回の充電で利用できる時間は最大6時間となり、従来よりも33%長くした。価格は249ドル(日本は3万9800円)で、23日に発売する。
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