米高官、オミクロン型「重症化しにくい可能性」

【ワシントン=鳳山太成】ファウチ米大統領首席医療顧問は7日の記者会見で、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」について、初期のデータに基づけば従来型に比べて重症化しにくい可能性があると指摘した。最終的な結論を出すためには数週間かかると説明した。
ファウチ氏によると、オミクロン型が広がった南アフリカの病院が報告した初期データでは呼吸系の症状が出たり、高度な治療が必要になったりした患者はほとんどいなかった。入院や酸素補給が必要になる症例も少なかったという。
ただ「あくまで暫定的なデータだ」として注意を促した。南アからの追加情報を引き続き分析していく方針だ。
ファウチ氏はオミクロン型が、現在主流を占める「デルタ型」よりも感染しやすい可能性があると説明した。感染や重症化の予防にワクチンがどれくらい効果があるのかはまだ不明だと改めて指摘した。