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真珠湾攻撃80年、米で式典 「過去の敵は今では友人」

(更新)

【ワシントン=芦塚智子】旧日本軍が米ハワイの真珠湾を奇襲攻撃した「真珠湾攻撃」から現地時間で80年となる7日、バイデン米大統領はジル夫人と共に首都ワシントンにある第2次世界大戦記念碑に献花した。真珠湾では追悼式典が開かれ、退役軍人や遺族、海軍関係者らが参列した。

ホワイトハウスによると、バイデン氏は第2次世界大戦で負傷した共和党の元大統領候補で5日に死去したボブ・ドール氏の出身地・カンザス州の州花ヒマワリをあしらった花輪を記念碑にささげた。

オースティン国防長官は7日、「我々は同盟国やパートナー諸国と共に、(大戦の)英雄たちが築いた自由で開かれたインド太平洋の防衛に引き続き尽力している」との声明を発表。「過去の敵は今では最も近い友人だ」と日本に言及し「真珠湾のような古い戦場は、多くの人々の犠牲をもとに築かれた平和と安定を保つよう我々を鼓舞している」と強調した。

追悼式典では、攻撃が始まった現地時間の午前8時前に参列者が黙とうをささげた。キューバ系米国人のデルトロ海軍長官は演説で「私の家族が米国でよりよい生活を得たのは、米国の自由を守るために常に戦ってきた人々の勇気と献身のおかげだ」と退役軍人らに感謝の言葉を述べた。真珠湾攻撃を目撃し日系人部隊に志願した故・ダニエル・イノウエ元上院議員をはじめ、黒人、ヒスパニック(中南米系)など真珠湾や大戦で戦ったマイノリティー(少数派)の兵士の名前を列挙してたたえた。

式典にはバイデン氏もメッセージを寄せ「大戦での甚大な犠牲と激戦の末の勝利だけでなく、戦争で荒廃した世界を再建した数十年にわたる外交と国際的リーダーシップを思い起こそう」と呼び掛けた。

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