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ジョージ・シュルツ氏死去 レーガン政権で国務長官

(更新)
シュルツ元国務長官(写真は2010年)=AP

【ワシントン=永沢毅】米共和党のニクソン、レーガン政権で財務長官や国務長官などの要職を歴任したジョージ・シュルツ氏が6日死去した。100歳だった。米スタンフォード大フーバー研究所が7日発表した。旧ソ連との冷戦終結に向けた環境整備に取り組んだ功労者の一人だった。

1920年12月13日、ニューヨーク市生まれ。42年プリンストン大を卒業後、海兵隊に所属した。第2次大戦後にマサチューセッツ工科大で産業経済学の博士号を取得した。55年にアイゼンハワー大統領の経済アドバイザーに就き、政治との関わりを持った後はニクソン政権で労働長官、行政管理予算局長、財務長官を歴任した。

レーガン政権で6年半にわたって務めた国務長官時代は穏健派として旧ソ連との緊張緩和に尽力した。83年、他の政府高官の反対にあいながらもホワイトハウスでレーガン大統領と旧ソ連の駐米大使の面会を実現させた。旧ソ連を「悪の帝国」と呼んだレーガン氏にとって初の旧ソ連高官との接触とされ、対話を通じた建設的な米ソ関係を追求した。

ジョージ・シュルツ氏(写真中)はレーガン大統領(同左)時代に旧ソ連との関係構築を支援した。写真右は後の第41代大統領のブッシュ副大統領(写真は1985年)=AP

86年にアイスランドのレイキャビクで開いたレーガン氏とゴルバチョフ書記長による米ソ首脳会談は決裂したものの、翌年の首脳会談で中距離核戦力(INF)廃棄条約の締結にこぎ着ける成果を生んだ。中距離核ミサイルを撤去する同条約は冷戦下で核兵器削減をめざす転換点となり、冷戦終結に向けた機運を育むことになった。同条約はトランプ前政権で失効した。

国務長官時代には中曽根政権で外相だった安倍晋太郎氏を自宅に招いて親交を深めたこともある。バイデン大統領は声明で「米国民をより安全にするためには敵とも交渉すべきだという重要な考え方を実現した」とその功績をたたえた。ブリンケン国務長官は「冷戦を平和裏に終結に導く素晴らしい地政学的偉業をなし遂げた」と敬意を示した。

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