米Voxメディアに同業が出資　広告収入の縮小に対応

【ニューヨーク=清水石珠実】米メディア企業ペンスキー・メディアは6日、同業のVoxメディアに出資したと発表した。Voxメディアは、1月に従業員全体の約7%を削減する計画を明らかにしていた。景気減速への懸念から広告収入が減り、財務体質の強化が急務となっていた。

2011年創業のVoxメディアはニュースサイト「Vox.com」や雑誌「ニューヨーク・マガジン」などを展開する。出資額は公表していないが、今回の出資を受けて、ペンスキー・メディアがVoxメディアの最大株主になったという。

ペンスキー・メディアは音楽誌ビルボードや米娯楽業界誌バラエティーを運営するほか、イベント事業なども手掛ける。Voxメディアとは編集機能を統合することなく、今後も互いに独立性を保つという。今後はこうしたメディア企業同士の合従連衡の動きが続く可能性がある。