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子どもの感染防げ ファイザー、米でワクチン初申請

(更新)
子どもへのワクチン接種が、学校再開を後押しするとの期待も高い=AP

【ニューヨーク=野村優子】米製薬大手ファイザーが7日、5~11歳向けの新型コロナウイルスワクチンの使用許可を米当局に申請した。米国の感染者に占める子どもの比率は足元で3割近くまで高まっており、学校再開や親の復職の妨げになっている。米国ではこれまで慎重だった子どもへの接種に前向きになる親が増えており、幅広い年齢層の免疫獲得へ向け転換点となる。

投与量3分の1に

ファイザーと独ビオンテックが米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請した。両社が先進国で5~11歳向けのワクチンを申請するのは初めて。FDAは26日に承認を審議する第三者委員会を開く予定で、早ければ10月末にも承認される可能性がある。

12歳以上向けの投与用の3分の1にあたる10マイクログラム(マイクログラムは100万分の1グラム)を、3週間の間隔をあけて2回接種する。9月下旬に公表した臨床試験(治験)のデータによると、接種後の抗体の平均値は通常量を接種した16~25歳とほぼ同等で、副作用の強さも同程度だった。5~11歳は米人口の9%を占める。

子どもの感染、全体の3割弱に

ファイザーは同日、「子どもの感染者数が高水準となるなか、今回の申請は新型コロナへの取り組みのなかで重要なステップだ」と述べた。FDAは26日に外部有識者が参加する第三者委員会を開き、承認を審議する。これを踏まえて、FDAが承認を最終判断する。

子どもの感染拡大は深刻となっている。米国小児科学会(AAP)の調査によると、9月末までに子どもの感染者は590万人近くに達した。これまで子どもの感染率は全体の16.2%を占めてきたが、9月末までの1週間については26.7%まで上昇した。

こうしたなか、子ども向けのワクチンが学校再開を後押し、働く親の職場復帰にもつながるとの期待が高い。学校の再開状況などをまとめる調査サイトのバービオによると、増加ペースは落ち着きつつあるものの、4日時点で45の州で2200超の学校が対面授業を停止している。

「子どもの接種に前向き」34%に上昇

子どものワクチン接種に前向きな親も徐々に増えてきた。米カイザー・ファミリー財団(KFF)の9月調査によると、5~11歳の子どもを持つ親の34%が「すぐに接種させる」と回答し、7月調査から8ポイント上昇した。「様子見する」との回答は32%だった。

学校でワクチン接種を義務付ける動きも出ている。カリフォルニア州は1日、全米の州として初めて公立・私立学校に通う全生徒に接種を義務化する計画を発表した。FDAが正式承認した後に、12~15歳、5~11歳など年齢に応じて段階的に導入する方針だ。現在ファイザー製は、16歳以上を対象に正式承認されている。

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