メキシコ、11月の車生産24万台 5カ月連続前年割れ

【メキシコシティ=清水孝輔】メキシコの国立統計地理情報院(INEGI)が6日発表した11月の自動車生産台数は24万8960台と前年同月比20%減となった。世界的な半導体不足の影響が続き、5カ月連続で前年の水準を下回った。
調査対象の13社のうち10社が前年同月を下回った。米ゼネラル・モーターズが44%減ったほか、独メルセデス・ベンツも69%減と落ち込みが大きかった。日本企業ではトヨタ自動車が27%増、ホンダが19%増と回復した。1~11月の累計では276万7004台と前年同期比で0.7%減った。
2021年11月の輸出台数は24万341台と前年同月比16%減だった。5カ月連続で前年同月の水準を下回った。1~11月の累計では247万9515台と前年同期を3%上回った。
メキシコでは新型コロナウイルスの感染拡大で20年4月に工場がほぼ止まり、同年5月から徐々に回復していた。21年に入ると前年同月を上回る月が続いたが、世界的な半導体不足の影響で再び生産が落ち込んでいる。