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米債務上限、2カ月間延長案 債務不履行回避へ共和提示

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【ワシントン=大越匡洋】米共和党の上院トップ、マコネル院内総務は6日、12月まで連邦政府の債務上限を一時延長する案を表明した。12月までの支出を賄える範囲で債務上限を暫定的に延ばす内容だ。共和党は約2カ月の猶予を許す一方、その間に与党民主党の単独で債務上限を本格的に引き上げる措置を講じるべきだと主張した。

マコネル氏は6日の声明で「民主党が通常の手続きで12月まで現行の支出レベルをカバーするための固定金額での債務上限延長を可決することを認める」と述べた。

民主党からみれば単純な上限凍結ではなく、一時的な延長分とその後の本格的な措置で2回、債務上限を単独で引き上げる責任が生じかねない。受け入れに前向きな声も漏れるが、決着まで予断を許さない。民主党が受け入れれば、18日にも政府資金が尽きて米国債がデフォルト(債務不履行)に陥る危機はひとまず回避できる見通しとなる。

民主党は10年で計3.5兆ドルの財政資金を子育て支援などに投じる歳出・歳入法案について特別な手続きを使って単独での実現をめざしている。このため共和党は債務上限問題は民主党が単独で解決すべきだと主張し、協力を拒んできた。

3.5兆ドル法案の手続きを修正して単独で債務上限を引き上げることについて上院民主党トップのシューマー院内総務は「時間がかかる」としてきた。仮に今回の共和の提案を民主が受け入れたとしても12月にかけて債務上限問題が再燃する恐れは消えない。与野党対立だけでなく、民主党内の調整が進むかどうかが焦点となる。

上院の半分の50議席を持つ民主党は、上院議長のハリス副大統領の票を入れて51票の単純過半数を確保できる。ただ上院では野党の議事妨害を打ち切るのに60議席の賛成が必要となる。民主党内では上院のルールを変え、特定の議案を51票で可決できるようにする「核オプション」の採用も浮上しているものの、マンチン上院議員ら民主党内少数派にあたる中道派議員らはルール見直しに慎重姿勢だ。

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