メキシコ、クルティエル経済相が辞任 対米関係に影響も - 日本経済新聞
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メキシコ、クルティエル経済相が辞任 対米関係に影響も

【メキシコシティ=清水孝輔】メキシコのロペスオブラドール大統領は6日、タティアナ・クルティエル経済相が辞任すると発表した。後任は7日に発表するという。経済連携を推進してきたクルティエル氏の辞任は、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)をめぐる対立を解消する協議など対米関係に影響を及ぼす可能性がある。

ロペスオブラドール氏が定例の記者会見で明らかにした。クルティエル氏も会見に出席し、野球に例えて「チームの一員としての出場機会が尽きた」と述べた。ロペスオブラドール氏は引き留めたが、辞任の意思は変わらなかったという。ロペスオブラドール氏に宛てた辞表を読み上げながら、声を震わせる場面もあった。

ロペスオブラドール氏は主にエネルギー業界で国営企業を優遇する政策を打ち出してきた。米政府は米国企業が不利な状況に置かれていると反発し、USMCAに基づきメキシコ政府と協議している。一方でクルティエル氏は外国との経済連携に前向きな姿勢を示しており、保護主義的な政権との板挟みになっていた。

クルティエル氏はシナロア州出身で、2018年の大統領選でロペスオブラドール氏の選挙戦の責任者を務めた。下院議員を経て21年に経済相に就任した。父親は1988年の大統領選で国民行動党(PAN)の候補だったマヌエル・クルティエル氏で、北部の有力一族として知られる。

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