/

ロシアの人権理資格停止へ 国連総会、7日に決議案採決

think!多様な観点からニュースを考える

【ニューヨーク=白岩ひおな】国連総会は米東部時間7日午前10時(日本時間7日午後11時)から緊急特別会合を開き、国連人権理事会におけるロシアの理事国資格を停止するための決議案を採決する。ロシアによるウクライナでの民間人殺害をめぐり、米欧などが人権理からロシアを追放すべきだと求めていた。

決議案には「ロシアの人権理事会における理事国としての権利停止を決定する」と明記。「ロシアによる重大かつ組織的な人権の侵害、国際人道法違反への重大な懸念を表明する」との内容を盛り込んだ。提案したラトビアのピルデゴビッチ国連大使は6日「人権理に侵略国家がいることは茶番で恥ずべきことだ」と述べ、国連加盟国に決議案への賛成を呼びかけた。

人権理は47カ国からなり、理事国の任期は3年。ロシアは2023年までの任期だが、人権理は「人権に対する重大かつ組織的な侵害を犯した」場合、理事国の権利を停止できると定めている。国連総会(193カ国)で投票参加国の3分の2以上の賛成が得られれば資格停止が可能で、棄権票や無投票は除外される。

総会決議としては、ロシア軍の撤退を求めた3月2日の非難決議(賛成141カ国)、人道状況の改善を求めた24日の決議(賛成140カ国)と比べ、賛成票をどの程度確保できるかも焦点となる。

6日にはロシアの国連代表部が加盟国に対し、7日の採決で反対するよう求める書簡を送ったことも明らかになった。賛成だけでなく棄権や不参加も「非友好的なジェスチャーとみなし、2国間関係や国連で取り扱う各国の重要な問題で立場を考慮する」と警告した。

人権理では3月上旬、ロシアの人権侵害や国際人道法違反に関する調査委員会の設置を盛り込んだ決議を賛成多数で可決。ロシアのラブロフ外相がオンライン演説をした際、各国の外交官らが一斉に退席して抗議の意思を示す一幕もあった。

ロシアはウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊のブチャなどで民間人を虐殺したとされる。後ろ手に縛られた遺体や、買い物に出たまま路上で射殺されたとみられる遺体もみつかった。ウクライナのゼレンスキー大統領は5日の安全保障理事会の会合でオンライン演説し「ロシアを侵略者として意思決定の場から排除するか、改革を通じて平和のために機能できると示すか、いずれもできなければ国連の残された選択肢は解散だ」と訴えた。

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

  • この投稿は現在非表示に設定されています

    (更新)
    (0/300)
(0/300)
投稿内容をご確認ください
投稿チェック項目誤字脱字がないかご確認ください
投稿チェック項目トラブル防止のため、記事で紹介している企業や人物と個人的つながりや利害関係がある場合はその旨をお書き添えください
投稿チェック項目URLを投稿文中に入力する場合は、URLの末尾にスペースか改行を入れてください
詳細は日経のコメントガイドラインをご参照ください

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

ウクライナ侵攻

ロシア軍がウクライナに侵攻しました。戦況や世界各国の動き、マーケット・ビジネスへの影響など、関連する最新ニュースと解説をまとめました。

■動く戦況地図  ■戦況  ■マーケット・金融への影響  ■ビジネスへの影響 

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン