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追加接種ワクチン「変異型への対応必要」 FDA諮問委

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【ニューヨーク=野村優子】米食品医薬品局(FDA)は6日、新型コロナウイルスワクチンの追加接種について今後の方針を議論する諮問委員会を開いた。参加者からは4回目接種(2回目の追加接種)も含め、次々に出現する新たな変異型への対応が必要との見方が相次いだ。世界で感染が広がるオミクロン型の派生型「BA.2」に、既存ワクチンが十分適合していないとの指摘も出ている。

諮問委にはFDAをはじめ、米疾病対策センター(CDC)や米国立衛生研究所(NIH)、世界保健機関(WHO)などの専門家らが参加。今後の追加接種の必要性や変異型への対応について議論した。

既存ワクチンが、急拡大するBA.2に対して十分有効でないとの見方がでた。FDAのワクチン開発部門のドラン・フィンク副ディレクターは「既存ワクチンは主流となるBA.2に十分適合していないが、追加接種で新型コロナに対する重症化などへの効果を高めることはできる」と説明した。BA.2は世界で急拡大しており、米国では2日時点で全体の72%を占める。

今後も新たな変異型が出現する可能性は高く、対応が必要となる。米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のジョン・ベイゲル医師は「ウイルスの進化を予測し、これに基づきワクチンを選ぶのが理想的。既存ワクチンをウイルスに合わせて修正する方法を理解する必要もある」と指摘した。複数の変異型に対応するモデルナ製ワクチンについて臨床試験(治験)を進めており、夏にもデータを公表する見通しという。

4回目接種については、予防効果が早期低下するとのデータも出ている。イスラエル工科大などのチームは、60歳以上を対象にしたデータを公表。4回目接種から4週間後、重症化に対する予防効果は3回目接種した人に比べて7割減となり、感染に対する予防効果は半減した。この研究の間、主流だったのはオミクロン型だ。

FDAは3月末、ファイザー製とモデルナ製のワクチンについて、50歳以上や免疫不全の人を対象に4回目接種を承認した。参加者からは承認の判断を下すにはデータが不十分との指摘も出ていた。

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