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米大、低コストのワクチン開発 ベトナムやタイで治験へ

(更新)

【ニューヨーク=西邨紘子】米国の大学が開発した新しいタイプの新型コロナウイルスワクチンがこのほど、ベトナムなど数カ国で臨床試験(治験)に入った。既存のインフルエンザワクチンと似た製造手法で安価に大量生産でき、一般の冷蔵設備(2~8度)で数週間にわたり保管が可能という。

治験で安全性や有効性が確認できれば、新興国や途上国でのコロナ対策のカギとなる可能性がある。

新ワクチン「NDV-HXP-S」は、米テキサス大オースティン校と、ニューヨーク州マウントサイナイ医科大の研究グループが共同で開発した。ハムスターなどを使った動物実験で高い予防効果が確認されたという。

同じテキサス大の研究グループが2020年に特定したコロナウイルス由来のタンパク質の情報は、米ファイザー、モデルナとJ&Jが実用化したコロナワクチンの開発に使われた。同大学の研究者は、コロナ由来のタンパク質をさらに加工し、安定性を高めることに成功。熱や化学品に対する耐性が強まり製造や輸送・保管を簡単にした。

テキサス大とマウントサイナイ大は、このワクチンの製造ライセンス管理で米非営利団体(NPO)PATHと提携した。PATHを通し新興国などに幅広くライセンス供与を進め、ワクチンへのアクセス拡大を支援する方針だ。

これまでにベトナムやタイ、ブラジル、メキシコがこのワクチンの国内生産・治験に向けたライセンスを取得した。ベトナムは同国保健省傘下のワクチン・医学生物学研究所(IVAC)、タイは保健省管轄下で医薬品を製造供給するタイ国営製薬公社(GPO)の主導で治験を進める。ブラジルでは、サンパウロ州立のブタンタン研究所が当局に治験認可を申請した。

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