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カリフォルニア、14日知事リコール投票 揺れる民主党州

【シリコンバレー=白石武志】米西部カリフォルニア州で14日、民主党のニューサム知事の解職(リコール)の是非を問い、後任知事を選ぶ投票が締め切られる。同州は民主党の支持基盤が強い「ブルーステート」と呼ばれるが、新型コロナウイルス対策への不満をきっかけに共和党がリコール運動を展開。民主党が反対キャンペーンに巨費を投じて阻止しようとする異例の展開となっている。

「カリフォルニア州に共和党の右翼知事が誕生することは、我々が最も必要としないことだ」――。民主党急進左派の代表格であるサンダース上院議員は8月後半からニューサム氏の支持者らが制作したテレビや動画共有サイト向けのCMに出演し、知事のリコールに反対票を投じるよう呼びかけている。

民主党はニューサム氏を守るため、後任知事に有力候補を立てていない。解職への賛成票が投票数の過半を超えてリコールが成立した場合、共和党の候補者が選ばれる可能性が高い。実業界から政界に転じたニューサム氏とサンダース氏の政治スタンスは異なるが、「ブルーステート」で共和党知事を誕生させまいとする思いで一致する。

40人を超える後任候補者のなかで有力とみられているのが、トランプ前米大統領の支持者として知られる保守系ラジオ司会者のラリー・エルダー氏だ。州職員らに対するワクチン接種義務などを撤廃する方針を示しており、同氏が当選した場合には州の新型コロナ対策が一変する可能性が高い。

共和党知事の誕生を阻止するため、ニューサム氏と支援者らはテレビCMなどを通じたリコール反対キャンペーンに8月だけで3600万ドル(約40億円)以上を費やしたと報じられている。これは共和党や同党の有力候補が同じ期間に費やした金額の3倍超に相当する。

米選挙分析サイト「ファイブ・サーティー・エイト」によると8月下旬までリコールへの賛否は拮抗していたが、9月10日時点では「留任」(56.2%)が「解職」(41.6%)に10ポイント以上の差を付けている。非営利組織のPPICが8月20~29日に実施した世論調査でも、リコールに「反対」と答えた回答者の割合が「賛成」を19ポイント上回った。

カリフォルニア州で知事のリコール投票が行われるのは2003年以来18年ぶり。前回の投票では民主党のデービス知事(当時)の解職が成立し、100人を超える候補者の中から後任としてハリウッドスターのシュワルツェネッガー氏(共和党)が当選した。

全米最多の約4000万人の人口を抱えるカリフォルニア州のリコール投票の結果は、アフガニスタンからの拙速な米軍撤退で支持率が低迷するバイデン米大統領の政権運営にも影響を与える。バイデン氏は週明けに同州を訪れ、ニューサム陣営の集会に出席する予定だ。郵便投票の開票作業は14日午後8時から始まり、15日までに大勢が判明すると見込まれている。

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