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バフェット氏の米バークシャー、最終赤字5兆円 4~6月

(更新)

【ニューヨーク=宮本岳則】米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米バークシャー・ハザウェイが6日発表した2022年4~6月期決算は、最終損益が437億5500万ドル(約5兆9000億円)の赤字となった。四半期の赤字額としては過去2番目の大きさとなる。株式相場低迷の影響で、アップルやバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)など投資目的で保有する上場株に評価損が発生した。

米国会計基準では保有する上場株の評価損益を最終利益に反映させる。上場株を多く保有するバークシャーの最終損益は相場に左右されやすい。新型コロナウイルスの感染拡大が本格化した20年1~3月期、株価急落の影響で497億ドルの最終赤字を計上した。今回の赤字額はこれに続く規模となった。

アップル株の保有額は22年6月末時点の時価評価で1251億ドル。株安の影響で同3月末に比べて340億ドル目減りした。バンカメやアメリカン・エキスプレス、シェブロンといった保有額上位の銘柄もそろって評価額を切り下げており、4~6月期最終赤字転落の要因となった。

バークシャーは22年に入り、攻めの投資姿勢に転換した。1~3月期に511億ドルの株式を新規に購入した。4~6月期も61億ドル分の新規投資を実施したとみられる。上場株の買い入れペースは減速したものの、年初からの購入総額は依然として売却額を上回っている。

バフェット氏の盟友でバークシャー副会長のチャーリー・マンガー氏は4月の株主総会で「(資金の待機先である)米国債を保有するよりも好ましいと思う資産がいくつかみつかった」と話した。同社は1000億ドルを超える現金・同等物を抱えており、相場急落は割安株投資の好機とみる。

バークシャーは米石油・ガス大手オキシデンタル・ペトロリアム株を市場で継続的に買い集めている。米証券取引委員会(SEC)に提出した資料によると、保有比率は発行済み株式数の19.4%に達した。20%を超えれば、持ち分法適用会社として利益の一部を連結業績に取り込める可能性がある。市場では最終的にオキシデンタルを丸ごと買収するとの見方が浮上する。

バークシャーはM&A(合併・買収)を通じて多くの事業会社を傘下に収めてきた。グループ企業の業績動向を反映する営業利益は、22年4~6月期に前年同期比39%増の92億8300万ドルとなった。北米の鉄道事業や保険事業が堅調だった。バフェット氏は株主や投資家に対し、相場に左右されやすい最終損益よりも、安定的に稼ぐ力を映す営業利益に注目するよう呼びかけている。

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