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トランプ節全開、3カ月ぶり演説 求心力維持に腐心

【ワシントン=永沢毅】トランプ前米大統領は5日、南部ノースカロライナ州で開かれた共和党の集会で演説した。公の場で演説するのは約3カ月ぶりで、約1時間半にわたってバイデン政権への批判を繰り広げた。選挙集会と同じ形式の支持者集会も月内から再開する方針で、2024年大統領選への再出馬も視野に求心力維持を狙う。

紺色のスーツに赤いネクタイを締めたトランプ氏が登壇すると、約1200人が詰めかけた会場から歓声があがった。「急進左派は米国を破壊するためなら何でもする」。トランプ氏はバイデン政権がめざす法人・富裕層への増税や温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」復帰などを次々に切って捨てた。

中国への批判も全開にした。「中国共産党は中国ウイルスで16兆ドルもの打撃を米国にあたえた。あらゆる国は中国にこの損害を補償させる法案づくりで協力すべきだ」。トランプ氏には新型コロナウイルス拡散が大統領選に打撃になったとの意識が強く、コロナ拡散の責任は中国にあると訴えている。

バイデン氏の欧州歴訪を意識した発言もあった。「わたしは同盟国に公正な負担を払わせた」。トランプ氏は北大西洋条約機構(NATO)の加盟国に国防費の増額を求めて実現したことを誇示した。

バイデン氏は10日から英国やベルギーを訪れ、主要7カ国(G7)首脳会議やNATO首脳会議に相次いで出席する。「同盟国や友好国への関与の再開を実現する旅になる」。バイデン氏は5日の米紙ワシントン・ポストへの寄稿で改めて同盟重視の姿勢を訴え、トランプ氏と好対照をみせた。

トランプ氏は有力な発信手段だったフェイスブックやツイッターをはじめとするSNS(交流サイト)の利用を事実上封じられ、支持者のつなぎ留めに腐心している。6月から支持者集会の開催を予定しており、南部フロリダ、同ジョージア、中西部オハイオの各州などが候補にあがる。いずれも大統領選の激戦州である点が共通する。

ここにきて一族が経営する「トランプ・オーガニゼーション」の脱税や不正な資金取引を巡る疑惑も再び注目を集めている。米メディアは5月末、トランプ氏や同社の起訴を判断する大陪審を招集したと伝えた。経理担当の幹部が証言に応じたとの報道もあり、捜査がヤマ場を迎えつつある。起訴されれば打撃は避けられない。

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