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米大統領「民主主義への攻撃」 議会襲撃1年で演説

トランプ氏「バイデン氏が国を分裂」

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【ワシントン=坂口幸裕】バイデン米大統領は米連邦議会議事堂の占拠事件から1年となる6日、同議事堂内で演説し「この神聖な場所で民主主義が攻撃された」と述べた。2020年の大統領選で「不正があった」と主張するトランプ前大統領について「噓を広めた。彼が米国より自分の利益を重視しているからだ。責任とは敗北を受け入れることだ」と語った。

1年前の事件は大統領選で民主党のバイデン氏が勝利したことを確定させる手続きのさなかに起きた。議事堂に大統領選の結果に不満を持つトランプ氏の支持者らが乱入し、警察官1人を含む5人が命を落とした。

バイデン氏は演説で「大統領の権力とその目的はこの国を分裂させるのではなく、団結させることだ」と強調した。「我々は民主主義と強権主義の闘いのさなかにいる」と指摘。「中国、ロシアなどは民主主義がもう長くは存続しないと思っている。私はそうは思わない」と話し、世界で民主主義を守る立場を訴えた。バイデン氏は演説でトランプ氏の名前には一度も言及しなかった。

一方、トランプ氏は6日に声明を発表し、「国を破壊しているバイデン大統領が私の名前を使って米国をさらに分裂させようとしている」と記した。自身が敗れた20年の大統領選について「大噓は選挙そのものだ」と主張した。

事件への世論の評価は民主党と共和党の支持層で割れている。米キニピアック大が21年10月に実施した世論調査によると、民主党支持層の93%、無党派層の56%が事件は政府への攻撃だと回答する一方、共和党支持層では29%にとどまった。

米紙ワシントン・ポストと米メリーランド大による同年12月の調査では民主党支持層の92%が事件の責任はトランプ氏にあると答えたのに対し、共和党支持層の72%は責任は「ほんの少し」か「全くない」との認識を示す。

共和党支持層の間ではトランプ氏に同調する割合が高い。ポスト紙などの調査によると、共和党支持層の62%が「不正の証拠がある」と回答。民主党支持層の88%、無党派層の74%は「証拠はない」との見解だ。

11月の連邦議会中間選挙をにらみ、同事件をめぐる与野党の攻防は続いている。特別委は強制力のある召喚状を活用し、トランプ氏側近らの招致もめざす。トランプ氏は協力を拒むよう指示しているとみられ、司法省が要求に応じなかったスティーブン・バノン元首席戦略官・上級顧問を起訴する事態に発展した。

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