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ゼレンスキー氏、安保理改革訴え 「国連は機能不全」

(更新)

【ニューヨーク=白岩ひおな】ウクライナのゼレンスキー大統領は5日、国連安全保障理事会の緊急会合でオンライン演説し、ロシア軍によるキーウ(キエフ)近郊のブチャなどでの民間人殺害について「第2次世界大戦終結以降、最もひどい戦争犯罪だ」と非難した。平和維持を担う安保理と国連が「機能していないのは明らかだ」と述べ、改革と加盟国による行動を求めた。

「安保理が保障すべき安全保障はどこにあるのか。平和の保障を担うべき国連が、効果的に機能していないことは明らかだ」と指摘。「ロシアを侵略者、戦争の元凶として排除するか、改革を通じて平和のために機能できると示すか、いずれもできない場合の選択肢は完全に解散することになるだろう」と変革を訴えた。

ゼレンスキー氏が安保理で演説するのはロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来初めて。ゼレンスキー氏は「世界中の潜在的な戦争犯罪者たちに、最大の戦争犯罪がどのように罰されるのか示すべきだ」と強調した。国際刑事裁判所(ICC)による調査を含めて「真実を明かし、説明責任を果たすことに国連の全加盟国が関心を持つべきだ」と訴えた。

ゼレンスキー氏は「ブチャでの大虐殺は、残念ながら過去41日間、われわれの土地で占領者が行ってきたことの氷山の一角にすぎない」とも指摘した。ブチャなどでは民間人とみられる410人の遺体が見つかり、キーウ北西のボロディアンカではさらに多数の犠牲者がいるとみられている。国連人権高等弁務官事務所によると、ウクライナではこれまでに少なくとも1480人の民間人が死亡し、2195人が負傷した。

トーマスグリーンフィールド米国連大使は「米国はロシア軍がウクライナで戦争犯罪をしたと評価している」と明言したうえで「ロシアの国連人権理事会への参加は国連全体を弱体化させる」と述べ、国連総会での採決を通じてロシアの資格を停止するよう求めた。

グテレス国連事務総長は戦争犯罪の可能性に触れ「国際人道法の重大かつ深刻な違反がある」と糾弾し、独立した調査を呼びかけた。「安保理が分裂し行動できずにいるのは大変残念だ」と語り、行動を求めた。国連のグリフィス事務次長(人道問題担当)は民間人の避難と救命物資の輸送の安全性確保に向けた具体策をめぐりロシアと協議したと説明し「非常に長い道のりだが、歩き続ける」と表明した。

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