/

トランプ氏、副大統領にバイデン氏の大統領選出妨害促す

(更新)
トランプ米大統領は選挙不正を主張し、敗北の受け入れを拒み続けている=ロイター

【ワシントン=中村亮】トランプ米大統領は5日、次期大統領を選出する連邦議会の手続きをめぐり「副大統領は不正に選ばれた選挙人を拒否する権限を持つ」とツイッターに書きこんだ。ペンス副大統領に対し、バイデン次期大統領の選出を妨害するよう促すものだ。

連邦議会は6日、上下両院合同会議を開いて全米50州と首都ワシントン(コロンビア特別区)が認定した大統領選の結果を承認する。バイデン氏が過半数の選挙人の票を確保しており、議会はバイデン氏を次期大統領へ正式に選出する。

上院議長のペンス氏は合同会議の議事進行役を務める。トランプ氏のツイートは、会議でバイデン氏が勝利した激戦州の結果を認めないようにペンス氏へ圧力をかける狙いがある。ただ副大統領が一方的に州の選挙結果を覆す権限はないとの見方が圧倒的に多く、実現の可能性は低い。

ペンス氏は板挟み状態にある。2024年の大統領選への出馬が取り沙汰されており、トランプ氏の要求を真っ向から拒否すれば同氏の支持者から批判を受けかねない。6日にはワシントンでトランプ氏の再選を支持する大規模集会が予定されている。一方でペンス氏はバイデン氏の選出を妨害すれば民主主義を否定したと米国民に受け止められ、政治家としての将来にマイナスに働くリスクがある。

上下両院合同会議はアルファベット順に州ごとの選挙結果を確定していく。両院から少なくとも1人ずつが、ある州の結果に異議を申し立てると合同会議は中断する。両院はそれぞれ1州あたり最大2時間の審議を行って異議の妥当性について採決する。両院で過半数の議員が異議に賛成すると該当州の選挙結果が無効になる。

下院は民主党が多数派を占めており結果が無効になる可能性はほぼゼロだが、合同会議が異例の長丁場になる可能性はある。米メディアによると、共和党の一部の上院議員は西部アリゾナや南部ジョージア、東部ペンシルベニアの3州について異議を申し立てる。下院共和党でも3州の結果に反対する議員が出て、両院は審議を強いられる見通しだ。

合同会議は形式的な手続きにすぎず、例年は1時間以内に終わることが多かった。過去に両院が選挙結果について審議したケースは2回あるが、いずれも異議は両院で過半数の支持を得られなかった。

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

日経電子版の「アメリカ大統領選挙2020」はアメリカ大統領選挙のニュースを一覧できます。データや分析に基づいて米国の政治、経済、社会などに走る分断の実相に迫りつつ、大統領選の行方を追いかけます。

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン