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米ギャラクシー、資産管理会社買収 仮想通貨M&Aで最大

ギャラクシー・デジタルのノボグラッツCEO=ロイター

【ニューヨーク=宮本岳則】暗号資産(仮想通貨)関連の米ギャラクシー・デジタル・ホールディングスは5日、デジタル資産の管理・保管業務を手がけるビットゴーを買収すると発表した。需要拡大が見込める機関投資家向けサービスを強化する。買収総額は12億ドル(約1300億円)で、仮想通貨業界のM&A(合併・買収)としては過去最大となった。

カナダ・トロント市場に上場する米ギャラクシーは、未上場企業のビットゴーを現金と株式交換で買収する。直近株価で計算すると買収総額は12億ドルとなる。米調査会社ディールロジックによると仮想通貨業界のM&A(特別買収目的会社「SPAC」との合併は除く)で10億ドルを超える案件は今回が初めてとなる。

ギャラクシーは米ゴールドマン・サックスの元パートナー、マイケル・ノボグラッツ最高経営責任者(CEO)が創業した。デジタル資産を運用するアセットマネジメント事業やトレーディング事業などを手がける。一方、ビットゴーはデジタル資産の管理・保管(カストディー)業務を50カ国以上の顧客に提供する。

保険会社や大学財団といった大手機関投資家の間で仮想通貨投資への関心が高まっている。ギャラクシーのノボグラッツCEOは声明で「ビットゴー買収によって機関投資家向けに(資産運用からトレーディング、保管まで)ワンストップサービスが提供できるようになる」と述べた。

仮想通貨を含むデジタル資産市場の拡大で、カストディー需要は増えると期待されている。米仮想通貨交換所コインベース・グローバルなど複数の新興企業がサービスを提供しているほか、機関投資家向け株式・債券保管業務で実績のある米金融大手バンク・オブ・ニューヨーク・メロンも参入を表明した。

仮想通貨関連企業によるM&Aも活発になってきた。米決済大手ペイパル・ホールディングスは3月、カストディー業務を手がけるイスラエル企業、カーブを買収すると発表した。米コインベースは4月、デジタル資産のデータ分析サービスを提供する英スキューを買収すると明かした。

仮想通貨市場への資金流入は続いている。時価総額規模でビットコインに次ぐ大きさの「イーサ」は5月に入って、心理的な節目である3000ドル台を初めて突破した。直近1カ月の上昇率は60%を超えた。イーサの基盤システム「イーサリアム」の利用が増えていることが追い風となっている。今後も成長市場への参入や事業拡大を狙った企業の合従連衡が続きそうだ。

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