クオモ前NY知事を不起訴 郡検察、強制わいせつ容疑
【ニューヨーク=共同】米東部ニューヨーク州オールバニ郡の検察当局は4日、強制わいせつ容疑で昨年10月に訴追されたアンドルー・クオモ前州知事(64)を証拠不十分で不起訴としたことを明らかにした。
前知事についてはセクハラ行為があったとして州内の複数の郡検察が捜査してきたが、オールバニを含め不起訴はこれで3カ所目。いずれも被害者とされる人物の証言に信頼性があるとしたものの、刑事事件として立件できないと判断した。
オールバニの事案では元側近のブリタニー・コミッソさんが複数回にわたって体を触られるなどの被害に遭ったと訴え、メディアにも登場していた。
ジェームズ州司法長官は昨年8月、女性11人に対するセクハラ行為を認定する報告書を発表。前知事は疑惑を一貫して否定していた。
AP通信によると、前知事は高齢者施設での新型コロナウイルス感染死者数の隠蔽疑惑でも連邦検察の捜査対象。さらに新型コロナ対応に関する自著の執筆や出版に部下を従事させていた疑惑で、州検察の捜査を受けている。