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「SNSの話題」に追随するETF、米上場 危うさ指摘も

「ゲームストップ株騒動」でネットの影響力に注目が集まる=ロイター

【ニューヨーク=宮本岳則】SNS(交流サイト)上の話題を追いかける上場投資信託(ETF)が4日、米国株式市場に登場した。一部銘柄が乱高下した「ゲームストップ株騒動」をきっかけに、オンライン掲示板上の書き込みに注目が集まっており、商品化の好機とみたようだ。ネット上で影響力を持つブロガーが、構成銘柄を決める指数管理会社に関与しており、運営上の危うさを指摘する声もある。

この日上場したのは米ヴァンエック・アソシエイツが運用する「ヴァンエック・ベクターズ・ソーシャル・センチメントETF」で、ティッカー(日本の銘柄コードに相当)は「BUZZ(バズ)」に決まった。ETFは特定の指数(インデックス)への連動を目指す金融商品。バズETFは指数管理会社バズ・ホールディングスの作成するインデックスに連動するよう設計された。

バズ社はツイッターやオンライン掲示板「レディット」などSNS上の書き込みを基に、ネット上で話題になっている銘柄を分析する。指数には話題ランキングの上位75銘柄を組み入れるという。対象銘柄は時価総額50億ドル(約5250億円)以上で、構成を毎月見直す。

1月下旬、「レディット」上の書き込みをきっかけに、ゲームストップ株に個人の買いが集まり、株価が一時急騰した。新型コロナウイルスまん延による「巣ごもり」と手数料無料化で、個人投資家の裾野は広がっている。SNSと結びつくことで、市場への影響力は格段に増した。「プラットフォーム上のやりとりは(投資家にとって)非常に有益なデータ集になっている」。ヴァンエックは発表文でバズETFの優位性についてこう説明した。

組み入れ比率トップはオンラインカジノを運営する米ドラフトキングスだった。これにツイッターやフォード・モーター、アメリカン航空、フェイスブックなどが続く。大型株中心の構成になっており、レディット上で話題になっていたゲームストップやAMCエンターテインメント・ホールディングスは含まれていない。

危うさを指摘する声もある。指数管理のバズ社には、ツイッター上で230万人超のフォロワーを抱える著名ブロガー兼デイトレーダー、デビッド・ポートノイ氏が株主として参画している。ポートノイ氏は株取引をネットで公開し、個人投資家から人気を集める。トランプ前大統領とホワイトハウスで面会したことも話題になった。

ポートノイ氏の投稿した銘柄がSNS上で話題になり、最終的に指数に組み入れられる可能性がある。指数管理会社には公正性や透明性が求められるにもかかわらず、構成銘柄に影響しかねない人物が経営に関与している――。米経済テレビCNBCは専門家の声として同ETFへの懸念を伝えていた。

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