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米ブラックロック、コインベースと提携 仮想通貨取引で

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【ニューヨーク=大島有美子】米資産運用最大手のブラックロックは4日、暗号資産(仮想通貨)交換業大手の米コインベース・グローバルと提携すると発表した。ブラックロックが機関投資家向けに提供するリスク管理システムを通じて、ビットコインなど仮想通貨への投資手段を提供する。株式や債券など伝統的な資産と並べて、ポートフォリオのリスクを評価しやすくする。

発表を受けてコインベースの株価は4日、一時前日比で40%超上昇した。仮想通貨相場の低迷を受け、同社の株価は2021年11月につけた最高値から9割近く下落していた。ブラックロックの株価は一時前日比1%ほど上昇した。一方ビットコインの価格は前日比約3%安の2万2000ドル台で推移した。

世界の金融資産を監視するブラックロックのリスク管理システム「アラジン」を通じて、顧客にデジタル資産の取引や管理機能を提供する。コインベースの機関投資家向けシステムをアラジンとつなぐことで、デジタル資産への投資を、株式や債券など他の投資と一括で管理できる。まずビットコインから始め、徐々に機能を広げる。

ブラックロックで戦略的提携を統括するジョセフ・チャロム氏は「顧客の機関投資家の間で、デジタル資産投資への関心が高まっており、効率的な管理手法が注目されていた」と提携の理由を説明した。

アラジンは年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)を始め、年金基金や保険など世界の機関投資家が利用する。債券や株式、為替のほか、私募債や証券化商品など、リスク分析できる資産の種類が多いことで知られる。アラジンが管理する資産額は公表されていないが、米報道によると20兆ドル(約2700兆円)を超える。

コインベースは米西部サンフランシスコに本社を置き、バイナンスやFTXトレーディングと並ぶ世界の仮想通貨交換業大手。大手では唯一上場している。

新型コロナウイルス下の金融緩和で、仮想通貨に大量の投機マネーが流れ込んだ。金融引き締めでこれが逆流。ビットコインの価格は6月に一時2万ドルを割り込み、21年11月の最高値から7割ほど下落した。事業を急拡大させていたコインベースは6月、全従業員の18%に当たる1100人の削減を発表した。

今回の提携について米外国為替証拠金(FX)取引大手オアンダのエドワード・モヤ氏は「仮想通貨市場の長期的な健在ぶりを示すポジティブなニュースだ」と指摘した。

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