メキシコ大統領、アサンジ被告の亡命認可の意向

【ニューヨーク=宮本英威】メキシコのロペスオブラドール大統領は4日、内部告発サイト「ウィキリークス」創設者ジュリアン・アサンジ被告について「政治的な保護を提供できる」と述べ、亡命を認める意向を示した。外務省に対して手続きを検討するよう指示した。
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ロペスオブラドール氏は4日の記者会見で、英ロンドンの裁判所が同日にアサンジ被告の身柄を米国に引き渡さないと判断したことについて「うれしく思う」と述べた。米司法省は機密暴露の罪などで起訴しており、移送を要求していた。アサンジ被告については「ジャーナリストで、機会を持つに値する。彼を許すことに賛成だ」と語った。
メキシコは歴史的に亡命者の受け入れに寛容な姿勢を示してきた。1930年代~40年代にはロシアの革命家レオン・トロツキーやスペインのフランコ政権を逃れた人々を受け入れ、最近では2019年に南米ボリビアのモラレス大統領を保護した。