4月の米非製造業景況感、1.2ポイント低下 予測下回る

【ワシントン=長沼亜紀】米サプライマネジメント協会(ISM)が4日発表した4月の非製造業(サービス業)景況感指数は57.1で、前月から1.2ポイント低下した。2カ月ぶりの低下で、ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(58.3程度)を下回った。

「新規受注」が54.6で5.5ポイント低下したほか、労働力の供給が足りず「雇用」も49.5で4.5ポイント下がった。「事業活動・生産」は59.1で3.6ポイント上向いたものの、ISMは「高インフレ、能力制約、供給網の乱れが支障となっている」と指摘した。
また「仕入れ価格」は0.8ポイント上昇の84.6で過去最高に達し、強い物価上昇圧力が続いたことを示した。
回答企業は「価格圧力と製品入手の難しさが引き続き深刻な問題」(宿泊・飲食サービス業)や「ビジネスは堅調だが、人手不足、材料の値上がり、入荷遅延が足かせとなっている」(管理・支援サービス業)などと報告した。