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NY市でアジア系女性にハンマー殴打 憎悪犯罪5倍に

(更新)
NY市ではアジア系住民に対する憎悪犯罪がとまらない(写真は2日の抗議活動)=AP

【ニューヨーク=河内真帆】米ニューヨーク市中心部の観光名所タイムズスクエア地区でアジア系の女性2人が襲われ、うち1人がハンマーで殴打されて負傷する事件が2日夜、発生した。頻発しているアジア系に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)とみられる。

ニューヨーク州のクオモ知事は4日「マンハッタンで起きた直近のアジア系住民に対するヘイトクライムに憤りを感じる。こうした攻撃にさらされやすい住民を守るために全力を尽くしたい。警察の憎悪犯罪専門チームに今回の事件捜査に協力するよう指示した」との声明を出した。

市警のまとめによると、アジア系を対象とする憎悪犯罪は年初から4月4日までに80件の通報があり、前年同期の5倍となっている。住民の抗議活動やデブラシオ市長の糾弾声明にもかかわらず、アジア系に対する暴力や脅しがやまない状況が続いている。

2日の事件では、現地の午後8時40分ごろ歩道を歩いていた31歳と29歳のアジア系女性2人が、すれ違ったタンクトップ姿の黒人の女に突然ハンマーのようなもので襲われたうえ「マスクをとれ」と罵声を浴びせられた。地元テレビによると、頭部を殴打された31歳の女性は病院で治療を受け、7針縫うけがを負った。

市警は現場の映像を公開して情報を求めているが、容疑者は捕まっていない。

これに先だちアジア人カップルがグランドセントラル駅周辺で20歳の男に「おまえらは危険なよそ者だ」と殴りかかられる事件も起きた。男は現場で警官に取り押さえられた。3月末には65歳のフィリピン人女性がタイムズスクエア地区で白昼にホームレスの男に腹部を蹴られ、その後、頭部を何度も踏みつけられる事件も起きている。

カリフォルニア州立大の調査では、全米16の大都市で警察に通報のあったアジア系住民を標的とする憎悪犯罪は2020年に19年の約2.5倍に増加した。ニューヨーク市での1月1日から5月2日までのヘイトクライム件数は通報ベースで180件で、前年同期比73%増えた。警察に通報されていない事件も多く、実態はさらに深刻だとニューヨーク市警はみている。

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