タカ派のブラジル中銀、利上げで狙うばらまき退治
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利上げに前向きな「タカ派」の中央銀行の代表格に位置づけられるのがブラジル中銀だ。2021年は3月から12月に開いた7回の金融政策決定会合すべてで利上げし、累計の利上げ幅は7.25%に達した。加速するインフレを抑えるのが狙いだが、ボルソナロ政権が進めるばらまき的な財政出動の拡大をけん制する意図もにじむ。
「最終的な金利水準は分からないし、示すこともしない。(インフレは)より根強く、より長い時間とな...

「中銀ウオッチ」は、米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)、その他新興国の中央銀行の動きを分析し、政策の先行き、影響を掘り下げます。