米セラノス創業者に有罪評決 血液検査で詐欺

【ニューヨーク=宮本岳則】米西部カリフォルニア州サンノゼの裁判所の陪審は3日、詐欺罪などに問われた米バイオベンチャー企業セラノスの創業者、エリザベス・ホームズ被告(37)に対して有罪評決を出した。米メディアが一斉に報じた。
裁判所判事による判決はまだ下されていないが、米CNNによると最大20年の禁錮刑が言い渡される可能性がある。
検察によるとホームズ被告は2010~15年、指先から採る数滴の血液で様々な疾病検査ができるとうたい、個人投資家をだまして多額の資金を集めていた。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの報道などをきっかけに、会社側の説明が事実と異なることが判明し、被告らは起訴された。セラノスはすでに解散している。ホームズ被告は一貫して無罪を主張していた。
ロイター通信によると、今回の評決でホームズ被告は投資家をだました罪と、それに共謀した罪で有罪になった。一方、セラノスに検査料金を支払った患者に対する3件の詐欺行為と共謀罪については無罪となった。