米連邦議会に武装組織の攻撃情報 4日の下院休会へ
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【ワシントン=共同】米連邦議会警察は3日、特定の武装組織が4日に議会攻撃を計画している可能性があるとの情報を得たと明らかにし、警備態勢を強化したと発表した。具体的な組織や計画の詳細は明らかにしていないが、トランプ前大統領の支持者による1月の議会襲撃では警備の不備が指摘されたことから、早期に警告する狙いがあるとみられる。

陰謀論を唱える「Qアノン」信奉者の間で「トランプ氏の就任式が4日に開かれる」とのデマが広がっており、関連しているとみられる。ワシントン・ポスト紙によると、下院は4日の審議をやめて休会すると決めた。新型コロナウイルス関連法案の審議が予定される上院は休会しない。
議会警察は声明で「情報を真剣に受け止めている」と強調し、議会周辺の警備に当たる人員を増やすなどしていると説明した。
3月4日は1933年に就任したルーズベルト大統領まで大統領就任日だった。19世紀後半に成立した法律によってひそかに米政府は企業になったと主張する過激な反政府運動の考えなども取り込んだQアノン信奉者が、4日を「本当の大統領就任日」と位置付け、トランプ氏が就任するとの虚偽情報を拡散している。

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