/

米当局、M&A急増で審査に遅れ 企業にリスク喚起

【ワシントン=鳳山太成】米連邦取引委員会(FTC)は3日、M&A(合併・買収)の審査件数が急増しているとして、審査が遅れる可能性があると注意喚起した。審査が終わる前にM&Aを完了する場合、後から違法とみなすリスクがあると指摘した。日本企業も米国が絡む案件で注意を払う必要がある。

FTCは声明で「今年は大量の申請に見舞われており、法律上の締め切りに間に合うように調査するのが難しくなっている」と明らかにした。1~7月の審査申請件数は約2070件と前年同期の2.5倍に増えた。

FTCは審査が遅れる案件に関して「調査が継続中であり、最終的に違法とみなす可能性がある」と企業に警告する書簡を送り始めた。企業は審査が終わる前にM&Aの手続きを進められるが、「自分たちのリスクでやることになる」とクギを刺した。

日本企業がこれから米国で企業を買収する場合、取引の完了まで時間がかかる可能性を認識する必要がある。

FTCの審査は企業のM&Aに大きな影響を及ぼす。FTCは5月、セブン&アイ・ホールディングス傘下の米セブンイレブンが米ガソリンスタンドチェーンを買収する際、「当局の正式な承認を待たずに手続きを進めた」として異議を唱えた。

FTCは司法省とともに、企業のM&Aが競争を妨げないか、反トラスト法(独占禁止法)の観点から合法性を審査する。当局が違法とみなした場合、一部事業の売却など是正策を事前に求めるほか、買収完了後に訴えることがある。

バイデン米大統領は7月、M&A(合併・買収)を厳しく審査するよう独禁当局に命じる大統領令に署名した。FTCの委員長には巨大企業の独占・寡占に厳しいリナ・カーン氏が就いた。米国で事業拡大を目指す日本企業の経営戦略も見直しを迫られる。

初割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

バイデン政権

アメリカの「バイデン政権」に関する最新ニュースを紹介します。その他、日米関係や米中対立、安全保障問題なども詳しく伝えます。

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン