米債務上限上げ、統制なき抵抗 デフォルト回避に危うさ
アメリカン・デモクラシー 保守強硬派の実像(3)
[有料会員限定]
2023年の米連邦議会で最大の焦点となる政府債務の法定上限問題。約31.4兆ドル(約4300兆円)の上限を引き上げなければ政府の資金繰りは止まり、史上初となる米国債のデフォルト(債務不履行)が現実味を帯びる。野党が協力を渋って政治的な駆け引きに持ち込むのは見慣れた構図だが、今回は野党・共和党の統制がとれていない点でリスクが高い。
「この脅威の根源は、現政権の悲惨な政策にある。膨大な債務の蓄積は予...

アメリカでは2020年の大統領選挙を不正と信じる国民がなお3分の1に上ります。自由と人権を重んじるアメリカで揺らぐ民主主義(アメリカン・デモクラシー)について考えます。