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ワクチン接種、世界で累計20億回突破 国・地域で偏り

(更新)
変異ウイルスが猛威をふるうインドでは新型コロナワクチンの接種が追いついていない=ロイター

【ニューヨーク=白岩ひおな】新型コロナウイルスワクチンの接種回数が3日、世界で累計20億回を超えた。4月下旬に10億回に達してから1カ月あまりで倍増した計算で、各国で接種が加速している。国・地域別では中国と米国が全体の約半数を占める。一方、変異ウイルスの感染が深刻なインドなどはワクチン接種が追いついておらず、ワクチンの不足する新興国や途上国への支援が急務となっている。

英オックスフォード大の研究者らが運営するデータベース「アワー・ワールド・イン・データ」によると、国別では7億回超の中国が最も多く、米国が約3億回で続く。インドが約2億1500万回、ブラジルは6890万回に上る。

一方、人口100人あたりの累計接種回数をみると、インドが15.63回、ブラジルが32.42回で、人口が多く医療インフラが不足している新興国の遅れが目立つ。日本は累計接種回数が主要7カ国(G7)の中で最少の1478万回、人口100人あたりの累計接種回数は11.68回にとどまる。

米メディアによると、すでに176カ国・地域でワクチンの接種が始まっており、1日に3560万回のペースで接種が進む。ただ、世界人口の2割弱を占めるアフリカ大陸は累計接種回数が約3400万回で全体の約1.7%しかなく、ワクチンの配分は国・地域によって偏りが大きい。

米ジョンズ・ホプキンス大によると、世界の累計感染者数は米東部時間3日午後4時(日本時間4日午前5時)時点で1億7182万人を超えた。インドは1日あたりの新規感染者数が13万人超、ブラジルは9万人超に上る。ピーク時と比べれば減少傾向にあるが、依然として高水準だ。

パンデミック(世界的大流行)の抑制にはワクチン不足や資金難に苦しむ新興国や途上国の支援が不可欠となる。バイデン米政権は3日、計2500万回分をアジア、中南米、アフリカ諸国に供給すると発表した。

ワクチン接種を終えた人数が人口の7割を超すと感染拡大を抑止しやすい「集団免疫」に近づくとされる。イスラエルではすでに2人に1人が接種を終えた。米国や英国も接種完了人数が人口の約4割を占める。足元の接種ペースが続くと仮定した場合、米国や英国は今夏から秋にも「集団免疫」に達する見込みだ。

ただ、米国では接種ペースの減速が目立つ。1日あたりの接種回数(7日移動平均)は110万回と、ピークだった4月中旬の3分の1に縮小した。ワクチン自体に消極的な人々や、ワクチン関連の情報に触れにくい層にも接種を広げなければ集団免疫の獲得は難しい。各州や市は戸別訪問や巡回バスによる接種、特典配布などを取り入れ、接種率の向上につなげようとしている。

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