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ファーウェイ幹部「トランプ氏が司法介入」 カナダ裁判

カナダのブリティッシュコロンビア州の裁判所に出廷する華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟副会長兼最高財務責任者(CFO)=ロイター

【ニューヨーク=白岩ひおな】カナダで勾留され、米国が身柄引き渡しを求めている中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟副会長兼最高財務責任者(CFO)の弁護団は3日、「トランプ前大統領が訴訟手続きに不公正な形で介入した」と主張した。孟氏が「中国との貿易交渉の切り札に使われた」とし、米国への身柄引き渡し請求の取り下げを求めた。1日から再開したブリティッシュコロンビア州上級裁判所での審理で発言した。

孟氏は2018年12月、バンクーバーの空港で米国の要請を受けたカナダ当局に拘束された。米国は19年にイランとの違法な金融取引について銀行などに虚偽の説明をしたとして詐欺などの罪で孟氏を起訴した。米国は米加間の「犯罪人引き渡し協定」に基づき、カナダに孟氏の身柄引き渡しを要請している。孟氏側の弁護団は無罪を主張し、トランプ氏の政治的干渉と孟氏の法的権利の侵害疑惑に焦点をあてている。

孟氏の弁護人のリチャード・ペック氏は、トランプ氏が18年に「米国にとって貿易取引や国家安全保障のために必要なら、私は確かに(事件に)介入するだろう」と発言したインタビューの内容を取り上げた。中国との貿易交渉で「孟氏をテコのように使おうとした」として「身柄引き渡しの手続きを乱用した」と訴えた。カナダの検察は、トランプ氏はすでに大統領職を退いており、介入も起きていないとして司法手続きへの影響を否定している。

ペック氏はさらに、19年12月にカナダのトルドー首相が「孟氏をめぐる問題と中国がカナダ人2人を拘束した事件が解決しない限り、米国は中国との貿易取引で合意すべきではない」と発言したことは「問題がある」とも語った。

カナダと中国の外交関係は膠着状態が続く。孟氏の逮捕後、中国はカナダの元外交官マイケル・コブリグ氏と起業家のマイケル・スパバ氏を拘束した。麻薬密輸の罪で有罪判決を受けた4人のカナダ人に死刑判決を下した。カナダは孟氏拘束への報復行為とみなし、2月には恣意的拘束に反対する58カ国による宣言をまとめた。

一方、叢培武駐カナダ中国大使は3日のオンライン記者会見で「カナダは二国間関係を元通りにするため、ただちに孟氏の解放に動くべきだ」とコメントした。カナダ人2人の逮捕は孟氏の事件とは関係がないとも改めて述べた。

孟氏の米国への身柄引き渡しに関する審理は5月まで続く予定だ。上級裁判所で引き渡しが決まっても、孟氏側が上訴する可能性が高い。裁判がカナダ最高裁までもつれ込めば、引き渡しには数年かかる可能性がある。裁判終了後、カナダの国益に照らして実際に身柄を引き渡すかどうかの最終的な決定はカナダ法相に委ねられる。

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