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「米国債はごみ」元債券王のビル・グロス氏

グロス氏はかつて「債券王」と呼ばれた=ロイター

【ニューヨーク=後藤達也】米著名投資家で、かつて「債券王」と呼ばれたビル・グロス氏が自身のウェブサイトで、いまの米国債は「ごみ」だと指摘した。米連邦準備理事会(FRB)の資産購入の減額(テーパリング)が2022年半ばにかけて進み、10年債利回りは今後1年で2%以上に上昇(価格は下落)するとの見通しを示した。

グロス氏はFRBがこれまで月1200億ドル(約13兆円)の資産購入を続け、債券市場の需給を強く支えてきたことを強調する。テーパリングが進む中で、「民間市場が将来どれほど吸収できるだろうか」と述べ、22年には債券需給が緩み、金利が上昇しやすくなる可能性を指摘した。

グロス氏は1971年に運用会社ピムコを創業した。債券のトレーディングで高収益をあげ、米国を代表する債券運用会社に成長させた。ウォーレン・バフェット氏らと並び、グロス氏の発言は金融市場で注目を集めたが、10年代前半には運用が低迷。社内対立もあって、14年には別の運用会社に移籍し、19年には資産運用業界から退いた。

グロス氏の予測とは裏腹に米10年債利回りはこの1カ月ほど、1.2~1.3%程度で安定した動きを続けている。市場でも緩やかな金利上昇を予想する投資家も多いが、国内外のマネーは潤沢で米国債にも資金が向かう構図となっている。

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