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離れていてもホログラムで共同作業 Microsoftが新技術

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【シリコンバレー=佐藤浩実】米マイクロソフトは2日、遠隔地にいる複数人がMR(複合現実)やAR(拡張現実)と呼ぶ仮想空間を共有できる技術基盤「メッシュ」を開発したと発表した。研修や会議で使うと、2次元のビデオ通話と比べて臨場感を大幅に高められる。アプリの開発者向けに同日から順次提供を始める。

2日に開いた技術会議で発表した。MRやARのアプリは従来、1人で使うか、同じ場所にいる人だけで仮想空間を共有するものが多かった。メッシュはクラウドと人工知能(AI)計算の技術を使い、現実には離れた場所にいる人でも同じ空間にいるように感じられるようにした。

例えば同社のMR端末「ホロレンズ2」で試すと、シリコンバレーにいる記者の両隣に、ニューヨークとシアトルに住む人たちのアバターが現れた。立体的なクラゲのホログラム映像を動かしてサイズを変えると、他の人たちにも同じように見える。ホログラムをつかんで渡すことも可能で、アバターの位置関係に応じて音声の聞こえ方も調整する。映像表示の遅延は100ミリ秒以下だという。

自動車の設計について遠隔拠点の同僚と議論しやすくなる

メッシュを使うことで、3次元の設計図を動かしながら海外拠点のエンジニアと改善点を議論したり、模型を使って研修したりするためのアプリを作りやすくなる。高価なMR端末を持つ企業や団体は現時点では限られるが、パソコンやスマートフォンから同じ複合現実の世界を見ることも可能だ。2日の技術会議では「概念実証」として、米ナイアンティックがホロレンズで動く「ポケモンGO」のデモを披露した。

マイクロソフトでMR事業を率いるアレックス・キップマン氏は新技術について「物理とデジタルの世界をつなぎ、空間や時間といった従来の制約を乗り越えられる」と話した。外部への技術基盤の提供に加え「チームズ」など自社サービス向けのアプリ開発も進めるという。詳細は未定だが、将来はチームズで複合現実を使う会議ができるようになりそうだ。

MRやAR、VR(仮想現実)といった技術はコンピューターの世界で、メインフレーム、パソコン、スマートフォンに続く「第4の波」と位置づけられる。IT(情報技術)各社が力を入れており、マイクロソフトはクラウドや企業向けサービスとの組み合わせで独自性を出そうとしている。

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