メタ株急伸、一時29%高 コスト抑制・自社株買い好感 - 日本経済新聞
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メタ株急伸、一時29%高 コスト抑制・自社株買い好感

(更新)

【ニューヨーク=竹内弘文】2日の米株式市場でメタ株が急伸した。一時前日比29%高となり、2022年6月以来、約8カ月ぶりの高値を付けた。前日の取引終了後に発表した22年10〜12月期決算が市場予想を上回ったうえ、コスト抑制方針の提示や自社株買い枠の拡大を投資家が好感した。

前日比23%高で取引を終えた。1営業日の株価上昇率としては12年の新規上場以降、2番目の大きさとなった。メタの時価総額は2日の取引だけで950億ドル(約12兆2200億円)程度増加した。

22年10〜12月期の売上高は前年同期比4%減の321億6500万ドルとなった。景気減速で広告の出稿量が減ったことなどが背景だが、QUICK・ファクトセット集計の市場予想(315億5000万ドル)を上回った。

資本の使い方に関する新方針も市場の期待感を高めた。23年の総費用の見通しを890億〜950億ドル、設備投資は300億〜330億ドルと、従来見通しからそれぞれ50億ドル、40億ドルずつ引き下げた。マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は「23年は効率化の年になる」と述べ、コスト抑制に努める姿勢を示した。一方、自社株買いの枠は400億ドル拡大した。

バンク・オブ・アメリカのアナリスト、ジャスティン・ポスト氏は「コスト効率化により、広告市場の環境が改善すれば利益面で恩恵を受けやすくなる」点などを評価する。2日付でメタ株に対する投資判断を従来の「中立」から「買い」へ引き上げた。

株式市場全体の雰囲気の変化もメタ株の急伸を後押しした。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が前日の記者会見で語った内容が「ハト派」的と受け止められると、利上げは3月で打ち止めとの観測が強まった。22年の積極的な金融引き締め局面で株価が下落していたテクノロジー銘柄を買い戻す動きが急速に広がった。

アップルやアルファベット、アマゾン・ドット・コムも大幅高となった。テクノロジー銘柄の比率が高いナスダック総合株価指数は前日比3%超上昇した。

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