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米出版ペンギンによる同業買収阻止へ 米司法省が提訴

(更新)

【ニューヨーク=清水石珠実】米司法省は2日、米出版最大手ペンギン・ランダムハウスによる同業大手サイモン・アンド・シュスターの買収阻止を求めて連邦地裁に提訴した。米出版業界の寡占化が進み、健全な競争が阻害されることに懸念を示した。

ガーランド司法長官は、声明のなかで「米出版業界はすでに大手5社がコントロールしている状態にある」と指摘し、さらにライバル社の買収を許可したら「最大手であるペンギン・ランダムハウスは出版業界でかつてないほどの力を持つことになる」と説明した。米出版業界で健全な競争が阻害されると、作家への支払いが減ったり、出版される書籍数が減ったりするなどの不利益が生じる可能性があるという。

米メディア大手のバイアコムCBSは2020年11月、ペンギン・ランダムハウスとの間で傘下のサイモン・アンド・シュスターを売却することで合意したと発表した。売却額は21億7500万ドル(当時の為替レートで約2270億円)。非中核事業と判断した出版事業を切り離し、売却益を負債の返済や動画配信などの成長分野への投資に充てる計画だった。

一方で、ペンギン・ランダムハウスは欧州メディア大手の独ベルテルスマンを親会社に持つ。13年に英ペンギン・ブックスを傘下に収めるなど、積極的な買収戦略で知られる。サイモン・アンド・シュスターの買収が承認されれば、米書籍市場の約3分の1を占める巨大出版社になる。

米司法省による買収阻止の提訴を受けて、ペンギン・ランダムハウスとサイモン・アンド・シュスターは連名で声明を出し、「(2社の)合併の有無にかかわらず、出版業界には健全な競争が存在する」と主張し、法廷で争う意向を示した。

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