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Microsoft、クラウドで言語AI「GPT-3」 企業利用弾み

(更新)

【シリコンバレー=佐藤浩実】米マイクロソフトは2日、提携する米研究開発企業のオープンAIが開発した人工知能(AI)「GPT-3」を自社のクラウドサービスで利用できるようにすると発表した。言語解析などに使うGPT-3はブログの執筆や会話の生成で「人間並み」との評判がある。クラウド大手が本格的に扱うことで、企業による同技術の活用に弾みがつきそうだ。

マイクロソフトのクラウド基盤「Azure(アジュール)」を介して、オープンAIのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を使えるようにする。イベントの文字起こしや顧客のクレームを即座に要約したり、ブログの下書きやキャッチコピーづくりに役立てたりする用途を見込む。当面は招待制で提供する。

2日にオンラインで開いた開発者向けの会議で、サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)が明らかにした。オープンAIはこれまで独自に研究者らに技術を提供してきたが、データ保護やプライバシー管理といった「企業利用に必要な機能を融合させる」(ナデラ氏)と言う。商用サービスにもGPTー3を活用しやすくなるとみている。

マイクロソフトは2019年にオープンAIに10億ドルを投資し、20年にGPT-3の独占ライセンスを得て自社サービスの性能向上に役立ててきた。人の言葉で書いた文章をプログラミング言語に「翻訳」する機能をアプリ開発ソフトに搭載したほか、子会社のギットハブではエンジニアが書きたいソースコードを類推して提案する「コパイロット」と呼ぶサービスを始めている。

エンジニアの関心が大きいGPT-3を使えるようにして、クラウドサービスの独自性を出す狙いもある。米アマゾン・ドット・コムや米グーグルとの競争が続くなかで、AIの提供などでサービスの付加価値をつける重要性が増している。

GPT-3は学習精度を高めるために不可欠な「パラメーター」を1750億個持つ。これにより複数の言葉を自然なかたちで組み合わせ、高度な文章をつくれるようになった。マイクロソフトは10月、米エヌビディアと共同で「MT-NLG」と呼ぶさらにパラメーター数の大きいAIも発表している。

開発者会議では、米フェイスブック(現メタ)の社名変更で話題を集める仮想世界「メタバース」関連の取り組みも披露した。22年にも協業アプリ「チームズ」のビデオ会議にアバターで参加できるようにする。サプライチェーン(供給網)の混乱が世界的な課題になるなかで、在庫や物流を管理するためのサービスも紹介した。

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