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米ファイザー、ワクチン売上高4兆円超に 通期上方修正

【ニューヨーク=野村優子】米製薬大手ファイザーは2日、独ビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスワクチンの2021年12月期通期の売上高が、360億ドル(約4兆1千億円)になるとの見通しを発表した。7月時点の従来予想(335億ドル)から引き上げ、21年通期の業績予想も上方修正した。追加接種(ブースター接種)や子どもへの接種に向けて、世界で需要が拡大した。

ファイザー製ワクチンは、昨年12月に米食品医薬品局(FDA)などが緊急使用を承認してから、今年10月末までに152カ国・地域に20億回分が供給されている。米国では累計2億4千万回超と、最も多く接種されているワクチンだ。各国・地域などと供給契約を結ぶ23億回分が、21年末までに供給されるとして見通しを引き上げた。生産量は21年に30億回分、22年に40億回分を見込む。

アルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は決算説明会で「ワクチン売上高の75%が米国外で、引き続き各国政府と契約を締結していく。今年の生産量30億回分のうち10億回分は中低所得国に供給する」と話した。

同日発表した21年7~9月期決算は、売上高が前年同期比2.3倍の240億ドル、純利益は5.5倍の81億ドルだった。新型コロナワクチンの売上高は129億ドルとなり、4~6月期の78億ドルから急増した。がん治療薬など主力の処方薬が好調だったほか、病院需要の回復も貢献した。

21年12月期通期の業績予想は、売上高が前期比93~96%増の810億~820億ドルを見込み、従来予想(780億~800億ドル)から上方修正した。ワクチン売上高予想の引き上げを反映したほか、経済回復により病院需要が引き続き好調に推移する。

ファイザー製ワクチンは、9月末から高齢者や重症化リスクの高い人などを対象に米国で追加接種が始まった。5~11歳向けについては、FDAが29日に緊急使用許可を承認した。米疾病対策センター(CDC)が2日に開く諮問委員会を踏まえて勧告されれば、接種が始まる見通しだ。

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