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バイデン氏「自由は常に専制に勝つ」 一般教書演説全文

バイデン米大統領は1日夜(日本時間2日午前)、上下両院合同会議で施政方針を示す一般教書演説に臨んだ。演説の全文は次の通り(米ホワイトハウスが発表した原稿に基づく)。

下院議長、副大統領、ファーストレディー、セカンドジェントルマン(副大統領の配偶者)、連邦議会議員、閣僚、最高裁判事、米国民の皆さん。昨年は新型コロナウイルスが私たちを隔離していた。今年、我々はようやく再び共に集った。今夜、我々は民主党員、共和党員、無党派として、しかし最も重要なことには米国民として顔を合わせている。相互への、米国民への、そして憲法への義務と共に。そして自由は常に専制に勝利するという揺るぎない決意と共に。

6日前、ロシアのウラジーミル・プーチンは自由な世界を彼の威嚇的なやり方に屈服させることができると考え、その基盤を揺るがそうとした。しかし彼はひどい誤算をした。彼はウクライナになだれ込むことができ、世界は言いなりになると思っていた。その代わりに、彼は想像もしなかった強固な壁に出くわした。ウクライナの人々だ。

ゼレンスキー大統領からあらゆるウクライナ国民まで、彼らの大胆不敵さ、勇気、決意が世界を触発している。体を張って戦車を止める市民たち。学生から退職者、教諭まで誰もが母国を守る戦士となった。この戦いでは、ゼレンスキー氏が欧州議会への演説で語ったように「光が闇を打ち負かす」のだ。

駐米ウクライナ大使が今夜、ここにいる。今夜、この議場にいる我々それぞれが、ウクライナと世界に明白なシグナルを送ろうではないか。可能な方は起立し、我々、アメリカ合衆国はウクライナの人々を支持するということを示してほしい。

我々は歴史を通して、独裁者が侵略の代償を払わなければ、彼らはさらなる混乱を引き起こすという教訓を学んできた。彼らは進み続ける。そして米国と世界へのコストと脅威は増し続ける。だからこそ、第2次世界大戦の後、欧州での平和と安定を確保するために北大西洋条約機構(NATO)同盟が創設された。米国は他の29カ国と共に一員だ。米国の外交、米国の決意は大きな意味を持つ。

プーチンのウクライナ攻撃、計画的で不当

プーチンの直近のウクライナへの攻撃は計画的で不当なものだった。彼は幾度もの外交努力を拒否した。彼は西側諸国やNATOは対応しないと考えていた。米国も分断できると考えていた。プーチンは間違っていた。我々は準備ができていた。

我々は広く、注意深く準備した。何カ月もかけて、プーチンに立ち向かう欧州や北米・中南米、アジア、アフリカまで自由を愛する諸国の同盟を築いた。欧州の同盟国を団結させるのに数え切れないほどの時間を費やした。我々はプーチンが計画していたことや、彼がいかに侵略を偽りで正当化しようとするかの詳細について、知り得たことを前もって世界と共有した。ロシアの嘘に真実で対抗した。

そして彼が行動に移したため、自由な世界は彼に責任を取らせている。フランス、ドイツ、イタリアを含む欧州連合(EU)の27カ国や、英国、カナダ、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドといった国々、さらに他の多くの国々、スイスさえも共に。我々はロシアに痛みを与え、ウクライナの人々を支援している。プーチンはかつてなく世界から孤立している。

同盟国と共に、我々はいま強力な経済制裁を実行している。ロシアの最も大きな銀行を国際金融システムから締め出している。ロシアの中央銀行が通貨ルーブルを守るのを阻止し、プーチンの6300億ドル(約72兆円)もの「軍資金」を無価値にしている。今後何年にもわたって経済の力を奪い、軍事力を弱らせるよう、ロシアのテクノロジーへのアクセスを妨げている。

今夜、この暴力的な政権から何十億ドルを吸い上げてきたロシアの新興財閥(オリガルヒ)や腐敗した指導者たちに、もうそうはさせないと宣言する。米司法省はロシアの新興財閥の犯罪を追及する専門タスクフォースを組織している。我々は欧州の同盟国と同調し、ヨットや高級マンション、自家用ジェット機を発見し、差し押さえる。不正に得た利得を没収する。

ロシアをさらに孤立させ、締め付ける

そして今夜、同盟国と同調し、ロシアの全ての航空機に対して米国の領空を閉鎖すると発表する。ロシアをさらに孤立させ、経済への締め付けを強化する。ルーブルは価値の30%を失った。ロシアの株式市場は価値の40%を失い、取引は停止したままだ。ロシアの経済はよろめき、プーチンだけに責任がある。

同盟国と共に、ウクライナの自由のための戦いを支援している。軍事、経済、人道的な支援だ。ウクライナへの直接支援として10億ドル以上を提供している。ウクライナの人々が彼らの国を守る中で支援を続け、苦しみの緩和を助ける。米軍はウクライナでのロシア軍との紛争には関与していないし、関与しないと明言する。

米軍はウクライナで戦うためではなく、プーチンが西進を続けることを決断した場合にNATO同盟国を守るために欧州に行く。その目的で、ポーランド、ルーマニア、ラトビア、リトアニア、エストニアを含むNATO諸国を防衛するために米国の地上部隊、航空部隊、艦船を動員した。極めて明確にしてきたように、米国と同盟国は力のかぎりNATO諸国の領土の隅々までを守る。

そして我々は明敏さを保つ。ウクライナの人々は純粋な勇気を持って反撃している。しかし今後数日、数週間、数カ月は彼らにとって厳しいものとなる。プーチンは暴力と混乱を解き放った。戦場では優勢に立つことがあっても、長期的には高い代償を払い続けることになる。

そして30年間の独立を知る誇り高いウクライナの人々は、彼らの国を後戻りさせようとする何者も容認しないということを何度も示してきた。全ての米国民に対し、私は常に約束してきたとおり、正直に話す。他国を侵略しているロシアの独裁者は、世界で代償を払うことになる。私は我々の制裁の痛みが確実にロシアの経済を狙い撃ちにするよう断固とした行動を取っている。米国のビジネスと消費者を守るために可能なあらゆる方策を講じる。

今夜、米国は世界中の備蓄から石油6000万バレルを放出するために他の30カ国と協力してきたことを発表する。米国は戦略石油備蓄から3000万バレルを放出し、その努力を先導する。同盟国と団結し、必要であればさらに行う準備がある。こうした措置は、米国でガソリン価格を抑える助けになる。今起きている出来事に関するニュースが不安を引き起こすであろうことは分かっている。しかし我々は大丈夫だということを知ってほしい。

この時代が歴史となったとき、プーチンがウクライナに仕掛けた戦争はロシアを弱体化し、世界はより強くなっているだろう。何が懸かっているのか、ということを世界中の人々が知るのにこれほどひどい事態が起きるべきではなかったが、いま誰もがそれを明確に悟っている。各国の指導者は団結し、欧州、西側諸国もより団結している。我々はウクライナへの支持を示すために、世界中で、ロシアでさえも都市で大群衆となって集まっている人々の団結を目にしている。民主主義と専制政治の戦いにおいて、民主主義が難局に立ち向かい、世界は明確に平和と安全の側を選んでいる。

これは真の試練だ。時間がかかるだろう。ウクライナの人々の鉄の意志から引き続きインスピレーションを得ようではないか。我々両国をつなぐ深い結束を築いてきたウクライナ系米国民の皆さん、我々はあなた方を支持する。プーチンはキエフを戦車で取り囲んでいるかもしれないが、彼は決してウクライナの人々の心と魂を手に入れることはない。彼は決して彼らの自由への愛を消すことはない。自由世界の決意を弱めることはない。

コロナ禍の過酷な2年

我々は、この国がこれまでに直面した中でも最も困難な2年間を生き抜いて、今夜ここに集まっている。 パンデミックは過酷だった。

多くの家族が、日々ギリギリの生活をし、 食費、ガソリン代、住宅費の値上がりに苦しんでいることを理解している。父が仕事を見つけるためにペンシルベニア州スクラントンの家を離れなければならなかったときのことを覚えている。私は、食品価格が上がれば、それを実感するような家庭で育った。

だから、大統領に就任してまずに取り組んだことの1つが、米国救済計画法を可決させるために力を尽くすことだった。人々は苦しんでおり、我々は行動する必要があった。

歴史の中で、我々を危機から救い出すためにこれほど力を発揮した法律はほとんどない。この法律が、新型コロナウイルスと闘い、国民にワクチンを接種する取り組みを後押しした。何千万人に経済的救済をもたらし、 食卓に食べ物を並べ、家に住み続け、健康保険料を減らすのに役立った。父がよく言っていたように、人々に一息つく余裕をもたらすことができた。

前政権が成立させた2兆ドルの減税が所得上位1%を潤すものだったのに対し、米国救済計画は、勤労世帯を助け、誰も置き去りにしなかった。それは成功し、多くの雇用を創出した。

昨年、米経済は650万人以上の雇用を生み出した。1年でこれだけの雇用が創出されたことはかつてない。経済成長率は5.7%に達し、過去40年近くで最も力強い成長となった。これは、あまりにも長い間、働く人々のために機能してこなかった経済に根本的な変化をもたらす第一歩だ。

この40年間、我々は、最上位層に減税すれば、その恩恵が他のすべての人々に行き渡ると聞かされてきた。しかし、このトリクルダウン理論によって、経済成長は鈍化し、賃金は下がり、財政赤字は拡大し、そして富裕層とその他の人々との格差はこの約100年間で最も大きく広がった。

ハリス副大統領と私は、新しい経済ビジョンを掲げて選挙に臨んだ。米国に投資する。米国人を教育する。労働力を育てる。上からではなく下と中間から経済を発展させる。なぜなら、中間層が成長すれば、低所得層は登っていくはしごを得られ、富裕層も非常にうまくやっていけることがわかっていたからだ。

米国はかつて、世界で最も優れた道路、橋、空港を有していた。しかし我々のインフラは現在世界13位に落ち込んでいる。これを直さなければ、21世紀の雇用を競うことはできない。

米国再建のための史上最大規模の投資である超党派インフラ法の可決が重要だったのはこのためだ。これは超党派の努力のたまものであり、実現に尽力した両党の議員に感謝したい。

インフラに関する議論は十分に行った。これからはインフラを構築するときだ。それは米国を変貌させ、21世紀に我々が直面する世界、特に中国との経済競争に勝つための道筋をつけるものだ。

米国民が負けるほうに賭けるのは決して良い賭けではないと、習近平(シー・ジンピン)国家主席に言っている。我々は、米全土の道路、空港、港湾、水路を近代化し、何百万人もの米国人に良い雇用を創出する。それらすべてを、気候変動危機の壊滅的な影響に耐え、環境正義を促進しながら実行する。

50万カ所の電気自動車充電スタンドの全国ネットワークを構築する。すべての子どもたち、そしてすべての米国人が家庭や学校できれいな水を飲めるように、有害な鉛管の交換に着手する。都市、郊外、農村、部族コミュニティーなど、どこに住んでいようとすべての米国人に安価な高速インターネットを提供する。

すでに4000件のプロジェクトが発表済みだ。今夜は、荒廃した6万5000マイル超の高速道路と1500の橋の修復開始を発表する。

米国再建「バイ・アメリカン」で

米国再建のために税金を使うとき、我々は、米国製品を購入し米国の雇用を支える「バイ・アメリカン」で進める。

連邦政府は、国の安全と治安を維持するために年間約6000億ドルを費やしている。ほぼ100年にわたって、納税者のお金が米国の雇用と企業を支えるようにするための法律が存在しており、どの政権も「やる」と言っているが、我々が違うのは実際にそれを実施している点だ。空母の甲板から高速道路のガードレールの鋼鉄に至るまで、すべて米国製品を購入する。

しかし、未来の最善の雇用を得るためには、中国やその他の競争相手と公平に競争する必要がある。だからこそ、議会に提出されている超党派イノベーション法案を可決し、新たな技術と米国の製造業に大規模な投資を行うことが極めて重要だ。

この法案を通すことの重要さを示す一例を挙げよう。オハイオ州コロンバスから東に20マイル行くと、1000エーカーの空き地がある。大したものに見えないが、立ち止まってよく見ると、アメリカの未来を築く大地「フィールド・オブ・ドリーム」が存在する。

ここに、シリコンバレーを築くのに貢献した米国の企業インテルが、200億ドルを投じて半導体の「メガサイト」を建設しようとしているのだ。一カ所に最大8つの最新鋭工場。1万人分の高収入の新規雇用。世界と我々の日常生活を動かす指先ほどの大きさのコンピューターチップをつくる世界で最も洗練された製造業の一部。スマートフォン、インターネット、まだ発明されていないテクノロジー。

これは始まりにすぎない。今夜ここにいるインテルの最高経営責任者(CEO)、パット・ゲルシンガー氏によると、投資を200億ドルから1000億ドルに増やす用意があるという。これは米国史上最大級の製造業投資になる見込みだ。そして、彼らは超党派イノベーション法案の可決を待っている。だから、これ以上の待機は終わりにしよう。私の机に送ってくれれば、署名する。そうすれば、我々は発進できる。

インテルだけではない。 周りを見渡すと、素晴らしいことが起きているのに気付く。製品に「メイド・イン・アメリカ」を刻印することで得られる誇りの再生。米国製造業の活性化。ほんの数年前なら海外に工場を建設していたところを、企業は米国での工場建設を選択している。

それが今、起きていることだ。フォードは電気自動車を製造するために110億ドルを投資し、全米で1万1000人の雇用を生み出している。ゼネラル・モーターズ(GM)は電気自動車製造のために過去最大の70億ドルを投資し、ミシガン州で4000人の雇用を創出している。

昨年は製造業で合計36万9000人の新たな雇用が生まれた。オハイオ州選出のシェロッド・ブラウン上院議員が言うように 「ラストベルト(さび付いた工業地帯)」 というラベルを葬る時が来たのだ。

しかし雇用増や賃金上昇など経済に明るい面がある一方で、多くの家庭は家計のやりくりに苦しんでいる。インフレが、本来なら得られるはずの恩恵を奪っているからだ。その点を私はよく理解している。だからこそ、物価のコントロールに最優先で取り組んでいる。

経済は、大半が予測したより速く力強さを取り戻したが、パンデミックのせいで、企業は工場での生産維持に必要なだけの労働者を確保するのが難しかった。加えて、パンデミックによって世界の供給網が混乱した。

工場が閉鎖されると、製品を製造し、倉庫から店頭に届けるのに時間がかかり、価格が上昇する。自動車がその例だ。昨年は、人々が買いたいだけの車を生産する半導体がなかった。すると自動車価格は値上がりした。

インフレに対抗する1つの方法は、賃金を下げ、アメリカ人をより貧しくすることだ。しかし、私はインフレと戦うもっといい計画を持っている。

インフレ対抗、賃下げではなくコスト削減で

賃金を下げるのではなく、コストを落とすのだ。米国でより多くの自動車や半導体をつくろう。米国でもっとインフラを整備し、革新を起こそう。米国でより速く、より安く移動するモノを増やそう。米国で十分に暮らしていける仕事を増やそう。そして海外のサプライチェーンに頼ることなく、米国でつくろう。

経済学者はこれを「経済の生産能力を高めること」と呼ぶ。私はこれを米国のよりよき再建(ビルド・バック・ベター)と呼ぶ。

インフレと対峙する私の計画は、あなたの(生活)コストを下げ、債務を減らすだろう。17人のノーベル賞経済学者が、私の計画は長期的なインフレ圧力を緩和すると言っている。産業界トップのリーダーや、ほとんどの米国人が私の計画を支持している。これがその計画だ。

第1に、処方薬のコストを削減する。インスリンを見てほしい。米国人の10人に1人が糖尿病を患っている。バージニア州で、私はジョシュア・デービスという13歳の少年に会った。

彼と彼の父親は、毎日のインスリン投与が必要な1型糖尿病だ。インスリンは1瓶10ドルほどでつくられている。しかし、製薬会社はジョシュアと彼の父親のような家族に、最大で30倍超もの値段を請求している。私はジョシュアの母親と話をした。

インスリンを必要とする自分の子どもがいて、どうしたらその代金を払えるのかわからないということが、どういうことか想像してほしい。あなたの威厳を傷つけ、子どもの目をみて話せなくなり、理想の親になれないということを。

今晩、ジョシュアは我々と一緒にここにいる。昨日は彼の誕生日だった。誕生日おめでとう。ジョシュアと、20万人いる若い1型糖尿病患者のために、インスリンの費用上限を月額35ドルにしよう。そうすれば誰もが買えるようになる。

それでも製薬会社は十分に収益を上げられるだろう。そして、バージニア州が既に実施しているように、メディケア(高齢者向けの公的医療保険)に処方薬の値下げ交渉をさせよう。

米国救済計画は、医療保険制度改革法(オバマケア)を利用している何百万もの家庭が、年間2400ドルも医療費を節約するのに役立っている。保険適用範囲の差をなくし、この節約を恒久的なものにしよう。

第2に、気候変動に対処し、家庭のエネルギーコストを平均で年500ドル削減する。

家庭や企業を省エネ構造にするために投資して税額控除を提供することで、太陽光や風力など、米国のクリーンエネルギーの発電量を倍増させよう。電気自動車の価格を下げよう。ガソリン代を払う必要がなくなり、毎月さらに80ドルの節約になる。

第3に、育児の費用を削減することだ。多くの家庭が、子ども1人につき最大で年間1万4000ドルもの保育料を支払っている。中産階級や労働者階級の家庭は、幼い子どもの世話のために収入の7%以上を支払う必要はないはずだ。

私の計画は、ほとんどの家庭でその費用を半減させ、パンデミック時に保育料が払えず離職した何百万人もの女性を含む親たちが、仕事に戻れるよう支援するだろう。

私の計画はそれだけにとどまらない。在宅介護や長期介護も含まれる。より手ごろな価格の住宅も提供する。あらゆる3~4歳の子どもに保育園を(無償)提供する。

これらの全ての計画はコストを下げることにつながる。

不公平な税制、直さなければならない

私の計画において、年収40万ドル以下の人は新たに税金を1ペニーも支払うことはない。1人もだ。すべての米国人が同意するのは、税制が公平でないということだ。我々はそれを直さなければならない。

私は誰も罰したいとは思っていない。しかし、企業と最も裕福な米国人が相応の分を支払うようにしよう。昨年、(米有力企業のリストである)「フォーチュン500」のうち55社が400億ドルの利益を上げながら、連邦所得税で支払った額はゼロだった。

これは単に不公平だ。だから私は、企業に15%の最低税率を課すことを提案した。我々は130カ国以上から、法人税の最低税率を設ける国際課税の枠組みで合意を得た。企業が雇用と工場を海外に移転することで自国での納税を逃れることが、できなくなる。

だから私は、超富裕層が教師や消防士より低い税率の支払いで済むことがないよう、抜け穴をなくすことを提案した。

これが私の案だ。経済を成長させ、家庭のコストを下げるものだ。

我々は何を待っているのだろうか。これを実行に移そう。あわせて、インフレ対策に重要な役割を果たす米連邦準備理事会(FRB)の(人事に関する)私の指名を承認してほしい。

私の計画は、家計の負担を公平にするためにコストを下げるだけでなく、赤字も減らす。(トランプ)前政権は、超富裕層と企業への減税で赤字を膨らませただけでなく、パンデミックの救済資金の無駄遣いを防ぐ役割を担っていた監視機能を弱体化させた。

しかし私の政権では、監視機能が戻ってきた。我々は中小企業や何百万人もの米国人に用意された何十億(ドル)もの救済資金を盗んだ犯罪者を追っている。私は今夜、司法省がパンデミック関連の詐欺の主任検察官を指名することを発表する。

今年末には、赤字は私が政権を引き継いだ時と比べて半分以下になる見通しだ。単年度で赤字を1兆ドル以上削減する史上唯一の大統領となるだろう。

競争のない資本主義は搾取

コストを下げるということは、より多くの競争を要求することでもある。私は資本主義者だが、競争のない資本主義は資本主義ではない。それは搾取であり、価格を上昇させる。

企業が競争する必要がなくなれば、企業の利益は増え、あなたが支払う価格は上がり、中小企業や家族経営の農家や牧場は潰れてしまう。米国内外に物資を運ぶ海運会社を巡って、こうした状況が起きている。

パンデミックの間、これらの外資系企業は価格を1000%も引き上げ、記録的な利益をたたきだした。今夜、私は米国の企業と消費者に過大な請求をしているこれらの企業の取り締まりを発表する。

ウォール街の企業が多くの高齢者施設を買収したため、施設の質は低下し、コストは上昇している。それは私の監視下で終わる。メディケアは、老人ホームに高い基準を設定する。あなたの愛する人がふさわしい、期待に応えるケアを受けられるようにする。

労働者に公平な機会を与え、より多くの訓練や実習を提供し、学位ではなくスキルに基づいて雇用することで、コストを削減し、経済を力強く保つだろう。

(男女同一賃金を実現する)「給与公正法」を成立させ、有給休暇制度を確立しよう。最低賃金を時給15ドルに引き上げ、子どもがいる世帯の税額控除を延長し、誰も貧困の中で家族を養う必要がないようにしよう。

ペル・グラント(大学生向けの返済不要の奨学金)を増やし、「HBCU(歴史的黒人大学)」への歴史的な支援を強化し、フルタイムで教鞭(きょうべん)をとる我々のファーストレディー、ジル(大統領夫人)が「米国で最も良く守られている秘密」と呼ぶコミュニティーカレッジに投資しよう。

労働者の過半数が組合の結成を希望している場合には、「団結権保護法」(PRO法)を成立させよう。彼らは阻止されるべきではない。労働者に投資し、ともに経済を下部や中間層から構築するとき、我々は長い間できなかったことをなし遂げられる。米国のより良き再建だ。

2年超にわたり、新型コロナウイルスは我々の生活や国のあらゆる決断に影響を及ぼしてきた。あなたが疲れ、いら立ち、消耗していることは分かっている。

しかし、私はこれも知っている。我々が成し遂げた進歩のおかげで、あなたがたの回復力と、我々の持つツールのおかげで、今晩、我々は安全に前進し、より普通の日常に戻れたと言える。コロナとの闘いは新たな局面を迎えている。重症患者数は21年7月以来の水準まで減少している。

数日前、米疾病対策センター(CDC)は新しいマスク指針を発表した。新指針のもとで、米国の大半の地域でほとんどの米国人が、今やマスクをしなくてすむようになった。予測によれば、今後数週間で、さらに多くの地域でマスクをしなくてよくなるだろう。

新型コロナと闘い続ける

この1年の進歩のおかげで、コロナはもはや私たちの生活を支配しなくなった。「コロナとともに生きる」ことを唱える人がいるのは知っている。今晩は、ただコロナとともに生きることを受け入れるわけにはいかないと言いたい。他の病気と同じように、我々はこのウイルスと闘い続けるのだ。このウイルスは変異して拡散するため、我々は警戒し続ける。

我々が安全に前進するための4つの常識を紹介しよう。

第1に、ワクチンと治療薬で身を守ることだ。我々は、ワクチンが信じられないほど効果的だと知っている。ワクチンを接種し、ブースター接種(追加接種)を受ければ、最高レベルに守られる。

我々は、より多くの米国人にワクチンを接種することを決してあきらめない。いま、5歳以下の子どもを持つ親は自分の子どもたちへのワクチンが認可されることを切望していると思う。科学者たちはそのために懸命に働いている。我々はその時に備え、大量のワクチンを用意する。

我々は抗ウイルス薬も準備している。コロナに感染した場合、ファイザー製の錠剤は入院する可能性を90%減らすことができる。

我々は世界中のどの国よりもこの薬を多く注文している。ファイザーは、今月は100万錠、来月はその倍以上の錠剤を我々に提供するために残業してくれている。

また我々は「テスト・トゥ・トリート」イニシアチブを立ち上げた。薬局で検査を受け、陽性であればその場で抗ウイルス剤を無料で受け取ることができるようにした。免疫力が低下している人など、何らかの脆弱性がある人には、治療や無料の高品質マスクを用意している。

我々は誰も置き去りにせず、誰のニーズも無視せずに前進している。

また何億もの検査を無料で提供できるようにした。今夜すでに無料の検査を注文した人も、来週から(専用サイトの)COVIDtests.govでさらに注文できる。

第2に、我々は新たな変異種に備える必要がある。この1年で、我々は新しい変異体を検出する能力が格段に向上した。必要であれば、何カ月も何年もかけず、新たなワクチンを100日以内に配備できるようになるだろう。議会が必要な資金を提供すれば、必要に応じて検査薬とマスク、錠剤の新たな備蓄を用意することができる。

私は新しい変異種が現れないと約束することはできない。しかし、もしそうなった場合に備えて、我々が全力を尽くすことを約束できる。

第3に、学校と企業の閉鎖を終わらせることができる。我々にはそのために必要な手段がある。

学校と企業の閉鎖を終わらせる

今こそ米国人が仕事に戻り、素晴らしいダウンタウンを再び埋め尽くす時だ。 在宅勤務の人たちも安心して職場に戻り始めることができる。我々はここ連邦政府でそれを実行している。連邦政府職員の大半は、再び対面で仕事をすることになる。学校は開校している。この状態を維持しよう。子どもたちは学校に行く必要がある。

成人の75%がワクチン接種を受け、入院患者数は77%減少している。ほとんどの米国人はマスクを外し、職場に戻り、教室にとどまり、安全に前に進むことができる。これは我々がワクチンと治療、検査、マスクを無償で提供したからこそ達成できたことだ。

もちろん、これを続けるには資金が必要だ。私は近々議会に要請を送るつもりだ。大多数の米国人はこれらの手段を使ったことがあり、また使いたいと思うかもしれないので、議会が迅速に可決することを期待している。

第4に、我々は世界でワクチン接種を続ける。我々はこれまで、どの国よりも多い4億7500万人分のワクチンを112カ国に送り続けてきた。そして、我々は(ワクチンの提供を)やめることはない。

我々は新型コロナウイルスのために多くを失った。共に過ごす時間、そして最悪なことに多くの人命が失われた。

この機会にリセットしよう。新型コロナウイルスを党派の境界線として見るのはやめて、恐ろしい病気としてありのままに認識しよう。お互いを敵として見るのをやめ、同じ米国人として本当の自分を見ることを始めよう。

我々がどのように分断されてきたかを変えることはできない。しかし、新型コロナウイルスやほかに我々が共に直面しなければならない問題について、前進する方法を変えることはできる。

私は最近、ウィルバート・モラ巡査とそのパートナー、ジェイソン・リベラ巡査の葬儀の数日後に、ニューヨーク市警を訪れた。彼らが(日本の110番に相当する)911番の通報で駆けつけたとき、男が盗んだ銃で彼らを撃ち殺したのだ。

モラ巡査は27歳だった。リベラ巡査は22歳だった。2人ともドミニカ共和国系の米国人で、同じ街で育った後に警察官としてパトロールすることを選んだ。

私は彼らの家族と話し、彼らの犠牲に対して永遠に借りがあること、そしてすべてのコミュニティーにふさわしい信頼と安全を回復するために彼らの使命を引き継いでいくことを伝えた。

地域の安全回復へ警察に投資

私は長い間、これらの問題に取り組んできた。何が有効かは分かっている。犯罪防止と、地域密着型で信頼と安全を回復できる警察官に投資することだ。だから、我々の街を見捨てないようにしよう。さもなければ、安全か平等な正義のいずれかを選ぶことになる。

コミュニティーを守り、信頼を回復し、法の執行に責任を持たせるために団結しようではないか。

司法省がボディーカメラを義務付け、首絞めを禁止し、警官の事前通告なしの家宅捜索令状を制限したのはそのためだ。

米国救済計画を通じて市、州、郡に対して3500億ドルを提供し、警察の増員や、コミュニティー内の信頼を築くことで暴力とトラウマの連鎖を断ち切り若者に希望を与える実証済みの戦略に投資できるようにしたのはそのためだ。

我々は皆、同意するはずだ。答えは、警察の資金を削減することではない。我々のコミュニティーを守るために必要な資源と訓練を警察に提供することだ。

民主党と共和党にお願いしたい。私の予算を通過させ、我々の地域の安全を守ってほしい。私は、銃の密売と、オンラインで購入して自宅で作れるためにシリアルナンバーがなく追跡できないゴーストガンを取り締まるために、全力を尽くし続けるつもりだ。

銃による暴力を減らすための実証済みの対策を可決するよう、議会に要請する。あまねく身元を確認する(ための)法案を通過させる。テロリストのリストに載っている者が、なぜ武器を購入できるようにしなければならないのか。

対人殺傷用の銃や大容量の弾倉を禁止しよう。銃製造業者を米国で唯一訴えられずにすむ産業にしている、賠償責任の盾を撤廃しよう。これらの法律は、憲法修正第2条を侵害するものではない。命を救うものだ。

米国における最も基本的な権利は、投票する権利、そして投票結果を集計する権利だ。そして、その権利が攻撃されている。州ごとに、投票を抑制するためだけでなく、選挙全体を転覆させるための新しい法律が可決されている。こんなことは許されない。

今夜、私は上院に呼びかける。(マイノリティーの投票機会を広げる)「投票の自由法案」を可決しよう。(州の投票ルールの変更をめぐり司法省などの監督権限を強める)「ジョン・ルイス投票権促進法案」を成立させてほしい。そして同時に、誰が選挙資金を提供しているのかを米国人が知ることができるように、「情報公開法案」を可決しよう。

今夜は、この国のために人生をささげた人をたたえたい。スティーブン・ブライヤー判事だ。陸軍退役軍人、憲法学者、そして連邦最高裁判所判事だ。ブライヤー判事、その功績に感謝する。

最高裁判事に指名のジャクソン氏、「優れた遺産引き継ぐ」

大統領が負う憲法上の責任の中で最も重大なもののひとつは、連邦最高裁の判事として誰かを指名することだ。私は4日前、連邦控訴裁のケタンジ・ブラウン・ジャクソン判事を指名した。我が国最高の法律家の一人であり、ブライヤー判事の優れた遺産を引き継ぐことになるだろう。

(ジャクソン氏は)個人営業の元一流弁護士で、元連邦公選弁護人だ。また公立学校の教育者と警察官の家系である。合意形成の能力も高い。(連邦最高裁の判事として)指名されて以来、警察友愛会から民主党や共和党が任命した元裁判官まで、幅広い支持を受けている。

自由と正義を推進するためには、国境を守り、移民制度を改善する必要がある。私たちはその両方を実現することができる。国境では、麻薬の密輸を発見しやすくするために、最先端のスキャナーなどの新しい技術を導入している。メキシコやグアテマラと合同でパトロールを行い、人身売買の摘発を強化している。

また迫害や暴力から逃れてきた家族の訴えにより迅速に対応できるよう、専門の移民審査官を配置している。我々は、より多くの難民を受け入れ、国境を守るために、中南米のパートナーとの約束を取り付け、支援している。

我々は、私の先祖、そして皆さんの多くの先祖である何世代もの移民をこの土地に導いてきた自由のたいまつをともし続けながら、これらを全て実現できる。夢見る者たち、一時的な在留資格を持つ人々、農場労働者、重要な労働者に市民権取得の道を提供する。

企業が必要とする労働者を確保し、家族が再会を果たすまで何十年も待つことがないよう、法律を改正しよう。これは正しいことであるだけでなく、経済的に賢明なことでもある。だからこそ、移民法の改革は労働組合から宗教指導者、米国商工会議所まで、すべての人に支持されているのだ。これを最後に、やり遂げよう。

自由と正義を推進するためには、女性の権利を守ることも必要だ。(最高裁が女性の中絶の権利を認めた1973年の)ロー対ウェイド判決で確認された憲法上の権利は、半世紀に及ぶ判例となっているが、かつてないほどの攻撃にさらされている。

我々が後戻りすることなく前進を望むなら、医療へのアクセスを守らなければならない。女性の選択権を守ろう。そして、米国における妊産婦のヘルスケアを改善し続けよう。

そして、(性的少数者の)LGBTQ+の米国人のために、超党派の「平等法案」を私の机に(署名するために)届けよう。トランスジェンダーの米国人とその家族を標的にした州法の猛攻撃は間違っている。

昨年も言ったように、特に若いトランスジェンダーの米国人たちに対して、私は大統領として常にあなた方を支援している。あなた方は自分らしく、神から与えられた可能性を発揮することができる。

80の超党派法案に署名

我々の意見は一致していないように思われがちだが、そうではない。私は昨年、80の超党派法案に署名し、法律を制定した。政府機関の閉鎖を防ぐことから、いまだに多発している憎悪犯罪(ヘイトクライム)からアジア系米国人を守ること、軍法の改革に至るまで、様々な法案に署名した。

そして間もなく、私が30年前に初めて書いた「女性に対する暴力防止法」を強化する予定だ。我々が団結して大きなことを成し遂げられることを、国民に示すことが重要なのだ。

今夜、私は国家のための統一課題を提案する。我々が一緒にできる4つの大きなことだ。まず、オピオイドのまん延に打ち勝つ。我々にできることはたくさんある。予防、治療、被害の軽減、回復のための資金を増やす。

医師による治療薬の処方を妨げる時代遅れの規制を撤廃する。そして、州や地方の行政機関と協力して密売人を追い、違法薬物の流入を食い止める。もしあなたが依存症で苦しんでいるならば、あなたは1人ではないことを知っておいてほしい。私は(依存症の)克服を信じ、克服した2300万人の米国人を祝福する。

2つ目は、メンタルヘルスに取り組もう。特に、人生と教育を狂わされた子どもたちの間で。米国救済計画では、学校に教師を雇い、生徒の学習を補うための資金を提供した。私はすべての親に、学校がそれを行うかどうか確認するよう求める。また、家庭教師やメンターとして登録することで、我々全員がその役割を果たすことができる。

(新型コロナウイルスの)パンデミック以前も、子どもたちは苦しんでいた。いじめ、暴力、トラウマ、そしてソーシャルメディアによる害だ。

今夜ここにいるフランシス・ホーゲンさんが(フェイスブック=現メタ=の内部告発を通じて)示したように、我々はソーシャルメディアが利益のために子どもたちに行っている国家的実験に対して責任を問わなければならない。プライバシー保護を強化し、子どもへのターゲット広告を禁止し、テクノロジー企業に子どもの個人データの収集をやめるよう要求する時だ。

そして、すべての米国人が必要とするメンタルヘルスサービスを受けられるようにしよう。助けを求められる人を増やし、身体と精神のヘルスケアが完全に同等になるようにする。

3つ目は、退役軍人の支援だ。退役軍人は最高の存在だ。我々には戦争に送り出したすべての兵士に装備を与え、帰ってきた彼らと家族のケアをする神聖な義務があると常に考えてきた。私の政権は、職業訓練や住宅に関する支援を提供し、低所得の退役軍人が無借金で医療サービスを受けられるよう援助している。

イラクとアフガニスタンに派遣された我々の兵士は、多くの危険に直面した。1つは基地に駐留し、医療品や危険物、ジェット燃料などの戦時廃棄物を燃やす「バーンピット(焼却場)」から出る有毒な煙を吸っていたことだ。世界で最も健康で、最も訓練された戦士の多くは、帰還した時、以前のようには戻れなかった。

頭痛。しびれ。めまい。国旗で覆ったひつぎに、彼らを入れるようながん。

私は知っている。その兵士の一人が私の息子、ボー・バイデン少佐だからだ。焼却場が彼の脳腫瘍や多くの兵士の病気の原因なのか、はっきりしたことはわからない。しかし、私はできる限りのことを調べると約束する。

オハイオ州のダニエル・ロビンソンさんのような、軍人の家族のために約束する。(彼女は)故ヒース・ロビンソン1等兵の夫人です。彼は生まれながらの軍人だった。陸軍州兵で、コソボとイラクで衛生兵だった。バグダッド近郊に駐留し、フットボール場ほどの大きさの焼却場から数ヤードのところにいた。

ダニエルさんが今夜ここにいる。彼らはオハイオ州立大学のフットボールの試合を見に行くのが好きだった。彼は娘と一緒にレゴを作るのが大好きだった。しかし、焼却場(の煙)に長期間さらされたことによるがんが、ヒースさんの肺と体をむしばんでいった。

ダニエルさんは、ヒースさんが最後の最後までファイターだったと言う。彼も、彼女も、戦いを止める方法を知らなかった。彼女は痛みを通して、我々がより良くなるよう求める目的を見つけた。ダニエルさん、今夜、我々はやる。

退役軍人向けの医療サービス(VA)では有害物質の暴露と疾病を関連付ける新しい方法を開拓し、すでに多くの退役軍人が恩恵を受けられるようにしてきた。

そして今夜、9つの呼吸器系のがんに苦しんでいる退役軍人への適用拡大を発表する。私は議会にも求めている。イラクとアフガニスタンでの有害物質への暴露で害を被った退役軍人が、適切な給付と包括的な医療を受けるための法律を可決すべきだ。

そして4つ目は、がんを撲滅することだ。これは、私や(妻の)ジル、(副大統領の)カマラ、そして多くの皆さんにとっても身近なことだ。がんは米国における第2位の死因であり、心臓病に次いで多い。

先月、6年前にオバマ大統領から依頼された「がんムーンショット」(と呼ぶがん対策)をさらに加速させる計画を発表した。我々の目標は、今後25年間でがんによる死亡率を少なくとも50%削減し、より多くのがんを死の宣告から治療可能な病気に変えることだ。患者や家族へのサポートをより充実させる。

そのために、私は議会に対し、医療高等研究計画局(ARPA-H)の資金拠出を呼びかける。これは、インターネットから全地球測位システム(GPS)など多くの技術を生み出した国防総省のプロジェクトである国防高等研究計画局(DARPA)をベースにしている。

ARPA-Hは、がん、アルツハイマー病、糖尿病など(の研究)でブレークスルーを起こすという目的を持っている。

国家のための統一課題だ。我々にはできる。

米国の皆さん、今晩、我々は民主主義の中枢である神聖な場所に集まった。この議事堂で、米国人は何世代にもわたって、騒動のなかで大きな問題を議論し、偉大なことを成し遂げてきた。

我々は自由のために戦い、自由を拡大し、全体主義やテロを打ち破ってきた。そして、世界が知る限り最も強く、最も自由で、最も繁栄した国家を築き上げた。

決意と良心、歴史そのものが試される

時は来た。我々が責任を負う時だ。決意と良心、歴史そのものが試される。この瞬間に我々の人格が形成され、目的が見つかり、未来は鍛えられる。

私はこの国のことをよく分かっている。我々は試練を乗り越える。自由と解放を守り、公正と機会を拡大するために、民主主義を守るのだ。

この時代がいかに困難だとしても、私は今の米国について人生で最も楽観的に考えている。なぜなら、我々の手の届くところに未来が見えるからだ。なぜなら、我々の能力を超えるものはないと知っているからだ。

我々は地球上で唯一、直面したあらゆる危機を常にチャンスに変えてきた国なのだ。「可能性」という一言で定義できる唯一の国なのだ。国家として245年目を迎えた今晩、私は一般教書演説をするためにやってきた。

そして、私の報告はこうだ。米国は力強い。なぜなら、米国の人々が強いからだ。我々は1年前よりも強くなっている。そして1年後は、今日よりも強くなっているだろう。

今こそ、我々の時代の課題に立ち向かい、それを克服するときだ。そして、我々は、1つの国民としてそうするつもりだ。1つの米国。アメリカ合衆国。皆さんに神のご加護を。米軍に神のご加護を。

芦塚智子、長沼亜紀、大島有美子、佐藤浩実、清水孝輔が担当しました。

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