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米新興EVリヴィアン、IPO申請 評価額8.8兆円の予想も

【シリコンバレー=白石武志】米アマゾン・ドット・コムが出資する電気自動車(EV)メーカーの米リヴィアンは1日、米ナスダック市場への新規株式公開(IPO)を申請した。米メディアの間では上場時の企業価値の評価額が800億ドル(約8兆8000億円)となり、米ゼネラル・モーターズ(GM)や米フォード・モーターの時価総額を上回るとの予想もある。

リヴィアンは1日、日本の目論見書に相当する「S1」を米証券取引委員会(SEC)に提出した。申請書類の中で開示した5%を超える主要株主の一覧にはアマゾンやフォードなどが含まれた。2021年1~6月期の最終損益が9億9400万ドルの赤字となり、前年同期(3億7700万ドルの赤字)から悪化したことも分かった。

米メディアは関係者の話として、上場時のリヴィアンの企業価値の評価額が800億ドル、調達額が80億ドルになるとの見通しを報じている。上場後の時価総額はGM(1日終値ベースで約760億ドル)やフォード(同約560億ドル)を上回り、米自動車メーカーでテスラ(同約7670億ドル)に次ぐ規模となる可能性がある。

リヴィアンは09年の設立で、現在はカリフォルニア州に本社を置く。三菱自動車が閉鎖した米イリノイ州の工場を買い取ってピックアップトラック型やSUV(多目的スポーツ車)型のEVの量産準備を進め、21年9月に市販車の出荷を始めた。

資本提携するアマゾンとは10万台の配送用EVを供給する契約を結んでいる。リヴィアンは50億ドルを投じて米国内に2つ目となる完成車の組み立て拠点を建設する計画と報じられており、現在は立地先を選定中とみられている。

米国では近年、特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じた新興EVメーカーの上場が相次いでいるが、技術力や業績見通しを誇張するなどの疑惑に見舞われて経営が混乱するケースが目立つ。玉石混交の米新興EV勢の中で、アマゾンが支援するリヴィアンは比較的有望株と見なされている。

米国ではテスラやGM、フォードも人気車種であるピックアップトラック型のEVの発売計画を表明している。リヴィアンは上場によって調達する資金を主に増産投資に振り向けるとみられ、米国で大型EV市場の競争が活性化することになりそうだ。

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