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米高官「ロシア軍の一部は戦わず降伏」 侵攻停滞の要因

【ワシントン=中村亮】米国防総省高官は1日、ウクライナへ侵攻するロシア軍について「一部の部隊は戦うことなく降伏しているようだ」と述べた。ロシア兵の大半が若い徴集兵で十分な訓練を受けず、戦闘任務で派遣されたと認識していないケースもあるとした。戦闘意欲や能力の低さが侵攻の停滞につながっているとみられる。

高官は記者団に対し、ウクライナの首都キエフをめぐり、ロシア軍が中心部から北方に約25キロメートルに位置すると説明。前日から前進してないと分析した。ウクライナ軍の抵抗や燃料不足に加え、食料不足も進軍の障害になっていると指摘した。戦術を変更するため意図的に進軍を止めている可能性もあると話した。

ロシア軍が自らの犠牲をなるべく払わないようにリスクを回避する傾向がみられるという。ロシア軍はアゾフ海に面した南部の港湾都市マリウポリから70キロメートル離れた地点で上陸作戦を実行。ウクライナ軍の攻撃を回避できるが、標的のマリウポリへの移動に時間がかかり依然としてたどり着いていない。航空機も高いリスクをとらないように運用しているという。

一方で「ウクライナの一般市民に与える影響については明らかにリスク回避をしていない」と批判した。ウクライナや米国メディアによると、病院や庁舎などがロシア軍による攻撃を受けて一般市民に犠牲者が出ている。

高官は「侵攻開始から6日しか経過しておらず、ロシア軍は依然として強力な戦闘能力を持っている」と重ねて強調した。後方支援体制を立て直し、キエフなどの大都市制圧へ攻勢を強めていくと警戒している。

ロシア軍がクラスター爆弾や、大量破壊兵器とされる燃料気化爆弾(サーモバリック爆弾)を使ったかどうかについては「確認できていない」と述べるのにとどめた。

高官によるとロシア軍は侵攻開始から400発以上のミサイルを使った。ロシア軍は引き続きウクライナ全域での制空権を確保しておらず、ウクライナ軍のミサイル防衛システムなどが機能していると語った。

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ウクライナ侵攻

ロシアがウクライナに侵攻しました。NATO加盟をめざすウクライナに対し、ロシアはかねて軍事圧力を強めていました。米欧や日本は相次いでロシアへの制裁に動いています。最新ニュースと解説をまとめました。

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