2月の米製造業景況感、1ポイント上昇 「受注」増加

【ワシントン=長沼亜紀】米サプライマネジメント協会(ISM)が1日発表した2月の米製造業景況感指数は58.6で前月から1.0ポイント上昇した。4カ月ぶりの上昇で、ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(58.0程度)をやや上回った。
個別指数は「新規受注」が61.7で3.8ポイント、「生産」が58.5で0.7ポイントそれぞれ上昇した。一方、「雇用」は52.9で1.6ポイント低下した。

ISMは、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の流行による悪影響が急速に小さくなったと指摘。「新規受注」と「受注残」が伸びており、3月以降の好況が期待できると分析した。供給制約や労働不足は続いているが、企業の楽観度は1月より改善したという。
回答企業は「需要は引き続き強く、受注残が増えている。部品が手に入るようになり生産は安定してきたが、受注残を減らすほどの生産増は難しい」(電気機器・部品製造業)、「市場の回復で前年比10%ほど収益が増している」(機械製造業)などとコメントした。