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米バークシャー、自社株買い7200億円 大型買収実現せず

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バークシャー・ハザウェイ会長のバフェット氏=ロイター

【ニューヨーク=宮本岳則】著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイは1日、2021年1~3月期の自社株買い総額が66億ドル(約7200億円)になったと明らかにした。四半期ベースでは過去3番目の大きさとなる。大型M&A(合併・買収)の機会に恵まれないなか、手元資金が積み上がり、投資家から株主還元の強化を求める声が上がっていた。

バークシャーは同日、21年1~3月期決算を発表した。最終損益は117億ドルの黒字(前年同期は497億ドルの赤字)だった。保有する上場株の評価損益を純利益に反映するため、相場動向によって損益が大きく変動する。1~3月期は保有株が総じて上昇し、評価益が拡大した。

傘下の事業会社も好調だった。保有株の評価損益を含まない営業利益は、前年同期比20%増の70億ドルとなった。主力の保険部門では引受事業が伸びた。鉄道部門では経済活動の再開と景気回復で、工業製品や石炭の輸送量が増加した。製造業部門の建材事業は、米住宅市場の建築ラッシュの恩恵を受けた。

手元資金は再び増加した。21年3月末時点の現金・同等物は1454億ドルとなり、前四半期末に比べて5%増えた。バフェット氏は現金の使い道としてかねて「エレファント(巨象)級のM&Aを狙う」と公言しているが、なかなか実現していない。株高による買収価格の高騰や、投資ファンドとの競合などが背景にある。

バークシャーは自社株買いを強化している。バフェット氏は長年、株主還元よりもM&Aや上場株投資を優先する意向を述べていたが、手元資金の積み上がりを受けて18年に方針を転換した。20年7~9月期と同10~12月期に過去最高水準となる89億ドル超の自社株買いを実施した。21年1~3月期はそれに次ぐ規模となる。

株主還元への傾斜はバークシャーの手詰まりを映す。米東部時間1日午後に始まる年次株主総会では、手元資金への使い道について、株主から質問が相次ぐと予想される。バフェット氏の回答に注目が集まる。

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