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バイデン氏、併合「世界が認めず」 ウクライナ支援継続

(更新)

【ワシントン=坂口幸裕】バイデン米大統領は30日、ホワイトハウスで演説し、ロシアのプーチン大統領によるウクライナ東・南部4州の併合宣言について「米国も世界も認めない」と表明した。「プーチン氏は隣国の領土を奪って逃げ切ることはできない」とも語り、ウクライナへの軍事支援を継続すると訴えた。

プーチン氏は30日、モスクワで演説し、ウクライナ東・南部の4州を一方的に併合すると宣言した。強行した住民投票で編入賛成が多数だったと主張し、「編入条約」に署名した。

米政府は30日、併合を受けてロシアへの追加制裁を発表した。ロシアの軍事企業やロシア中銀のナビウリナ総裁らを新たに制裁対象に加え、米国内の資産凍結と取引停止を科した。

ロシアと欧州を結ぶ天然ガスのパイプライン「ノルドストリーム」の損傷を巡り、プーチン氏は国際テロ行為だとの認識を示している。

バイデン氏はノルドストリームに関し「意図的な破壊行為で、ロシアは噓を広めている」と批判した。「同盟国とともに真相を究明している。私の指示で同盟国がパイプラインの保護を強化する支援に着手した」と明らかにした。

サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は30日の記者会見で「北大西洋条約機構(NATO)の同盟国がやったと考えていない」と指摘。詳細は調査中だとしつつ「我々はロシアが自分たちに責任があるときに『別の誰かがやった』と非難するのを繰り返し見てきた」と述べ、ロシアによる攻撃の可能性があるとの見方を示唆した。

国連の安全保障理事会は30日、ロシアが拒否権を発動して併合を認めない決議案を否決した。サリバン氏は「世界中のパートナーと協力し、来週に国連総会で行動を起こす予定だ」と説明。ブリンケン米国務長官も「国連総会で『力で国境線を変更するのは容認できない』と明確にするよう求める」と話した。

プーチン氏は30日の演説で「すべての手段を使用し(領土を)守る」と核兵器使用の可能性を示唆。「米国は広島、長崎に原爆を使用した唯一の国であり、前例を作った」と唱えた。

サリバン氏は「現時点で核兵器の使用が差し迫っている兆候はない。慎重に監視し、同盟国やパートナーと緊密な協議を続けている」と断言。核兵器を使った場合に米国が取る対応を含めロシア側に伝えていると明かした。

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