NYダウ反発で始まる ハイテク株に自律反発狙いの買い

【NQNニューヨーク=張間正義】13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は7営業日ぶりに反発して始まり、午前9時35分時点は前日比232ドル46セント高の3万1962ドル76セントで推移している。ダウ平均は前日までの6日続落で2330ドル(6.8%)下落しており、足元で下げが目立ったハイテク株を中心に短期的な自律反発を見込んだ買いが先行している。週末を控え、投機筋を中心に積み上がっていた売りの持ち高を解消する動きも入りやすい。
前日に1月4日に付けた上場来高値からの下落率が2割を超え、2割超の下落で定義される「弱気相場」入りとなったスマートフォンのアップルが反発。ソフトウエアのマイクロソフトと顧客情報管理のセールスフォースも高い。中国関連銘柄とされる航空機のボーイングやスポーツ用品のナイキなども上昇している。
都市封鎖(ロックダウン)中の中国・上海市は13日、5月中旬をメドに新規感染者数を「実質ゼロ」とする目標を示した。目標達成後は外出・営業制限を段階的に緩和する見通しで、中国の景気減速に対する過度な警戒感がやや和らいだ。
ダウ平均構成銘柄以外では交流サイトのツイッターが大幅に下落している。電気自動車テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が13日、ツイッターの買収について「一時保留する」との意向を表明した。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸で始まった。