NYダウ、続伸で始まる 銀行株高が支え

【NQNニューヨーク=川上純平】27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸して始まり、午前9時35分現在は前週末比302ドル28セント高の3万2539ドル81セントで推移している。経営破綻したシリコンバレーバンク(SVB)の引受先が26日に決まった。破綻処理の進展を好感した買いが米銀行株に入り、ダウ平均を支えている。
米連邦預金保険公社(FDIC)は26日、米中堅地銀のファースト・シチズンズ・バンクシェアーズグループがSVBを買い取ることで合意したと発表した。米当局が地銀への緊急融資制度の拡充など支援策を検討していると伝わったことも支えとなり、米株市場では金融株を中心に買いが入り、JPモルガン・チェースとゴールドマン・サックスが上昇して始まった。ダウ平均の構成銘柄以外ではファースト・リパブリック・バンクなど地銀株が買われている。
27日の欧州株式市場では、信用不安の拡大や景気悪化による収益の落ち込みへの警戒から先週末に大きく売られたドイツ銀行株が反発。欧州大手銀の株安懸念が和らいだのも米株市場の投資家心理を支えている。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸して始まった。
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