NYダウ、続伸で始まる 景気敏感株に買い

【NQNニューヨーク=川内資子】8日の米株式相場でダウ工業株30種平均は続伸して始まり、午前9時40分現在は前日比174ドル23セント高の3万3772ドル15セントで推移している。米連邦準備理事会(FRB)による利上げが景気を冷やすとの警戒感から足元で相場が下げた反動で、景気敏感株などが買い直された。ただ、9日発表の11月の米卸売物価指数(PPI)を見極めたいとして積極的な買いは見送られており、上値は重い。
7日に3.40%と9月中旬以来の低水準を付けた米長期金利は、一時3.5%台に上昇。株式市場では長期金利の低下は将来の景気悪化を映しているとみられていただけに、投資家心理がやや上向いた。8日朝発表の週間の米新規失業保険申請件数が小幅ながら前週比で増加。利上げ観測がやや和らぎ、長期金利上昇につながった。
このところ売られていた景気敏感株が買われ、航空機のボーイングや工業製品・事務用品のスリーエム(3M)が上昇。石油のシェブロンも高い。一方、顧客情報管理のセールスフォースなどハイテク株の一角が売られている。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数はもみ合い。
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