NYダウ、反落で始まる 新型コロナ巡る中国不安で

【NQNニューヨーク=川上純平】28日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落して始まり、午前9時35分現在は前日比53ドル58セント安の3万4293ドル45セントで推移している。中国の新型コロナウイルスの感染対策の強化や同国内の混乱が世界景気に悪影響をもたらすとの懸念から、売りが先行した。半面、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを減速するとの期待は下値を支えている。
中国では新型コロナの感染者の増加が続く中、政府が徹底して感染を封じ込める「ゼロコロナ」政策を続けている。これに対して、26~27日には抗議活動が中国内で広がった。コロナ対策を巡る中国経済の停滞が世界景気の下振れにつながるとの見方から、投資家のリスク回避姿勢が強まっている。
化学のダウや航空機のボーイングなど景気敏感株のほか、スマートフォンのアップルといったハイテク株が下落している。石油のシェブロンの下げも目立つ。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は続落して始まった。
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