NYダウ続落で始まる 米利上げ減速観測がやや後退

【NQNニューヨーク=川内資子】17日の米株式相場でダウ工業株30種平均は続落して始まり、午前9時35分現在は前日比249ドル67セント安の3万3304ドル16セントで推移している。米連邦準備理事会(FRB)高官の発言を受けて積極的な金融引き締めの姿勢が改めて意識され、米長期金利が上昇。相対的な割高感から株式の売りが優勢となった。
セントルイス連銀のブラード総裁は17日朝の講演で、米政策金利について「今年はかなり大きく引き上げてきたが、まだ十分に制限的な水準に達していない」とし、「一段と引き上げる必要がある」と述べた。米利上げ減速観測がやや後退し、17日朝の米債券市場で長期金利が一時3.8%台と前日終値(3.69%)から上昇し、株式の売りを促した。
長期金利が上昇する時に売られやすい高PER(株価収益率)のハイテク株の一角が下げ、顧客情報管理(CRM)のセールスフォースやソフトウエアのマイクロソフトが安い。建機のキャタピラーや化学のダウなど景気敏感株も売られている。原油安を受け、石油のシェブロンも安い。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続落して始まった。
関連キーワード