NYダウ、3日続伸で始まる 利上げ減速期待の買いが支え

【NQNニューヨーク=松本清一郎】25日の米ダウ工業株30種平均は3日続伸して始まり、午前9時50分時点は前営業日比95ドル76セント高の3万4289ドル82セントで推移している。米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが減速するとの期待が相場を支えている。半面、中国の新型コロナウイルス感染の拡大が世界経済に悪影響を及ぼすとの懸念がくすぶり、上値は重い。
23日に公表された11月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で、参加者の大多数が早期の利上げ幅縮小が適切と考えていることがわかった。FRBのタカ派姿勢が和らぐとの見方が買いを誘っている。
半面、中国でコロナ感染が再び拡大、一部の都市では都市封鎖も導入されており、米株相場の懸念材料になっている。アップルのスマートフォン「iPhone」を製造する中国の工場ではボーナス支払いを巡る労使トラブルも起き、生産が大幅に遅れると伝わった。アップル株は2%あまり下げる場面があり、ダウ平均の重荷になっている。
ハイテク株が多いナスダック総合株価指数は小幅に3営業日ぶりに反落して始まった。
感謝祭の休暇シーズンのため、25日の米株市場は午後1時までの短縮取引の予定。
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